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居酒屋さすらい 1161 - 「ホツピー」と「ニラ玉子」のセンベロ方程式 - 「たち飲み きんらん」(北区中里)

2017-04-29 04:15:23 | 居酒屋さすらい ◆立ち飲み屋

駒込の商店街にある立ち飲み屋。ずいぶん昔から、その存在を知っていたが、なかなか行く機会がなかった。この日、この店「きんらん」を目指そうと思ったのは、「肉の佐藤」が、あまりにも不満だったからだろうか。

 2年前に「きんらん」の前を通った際は、ちょっとこぎれいな創作系の立ち飲みだとばかり思っていた。だが、実際に店に入ってみると、店内はこ汚なく、古い店ということが分かった。

 

意表をつかれ、ボクは少し戸惑った。

急いで、壁のメニューを物色。安い。確かに安い。

ビールはサッポロの赤星が520円。「ホツピー」が400円だ。とりわけ、印象に残ったのが、いわゆるナカ。メニューには、「ホツピー追加焼酎」となっているが、これが150円である。

例えば、「晩杯屋」。「ホッピーセット」は370円だが、「中」は220円。したがって、ホッピー+中二は810円になる。だが、「きんらん」はかっきり700円だ。だから、組み合わせによっては、ホントにセンベロが成立する。

例えば、ホッピー+中二に「冷奴」150円と「モロキュー」150円で、ちょうど1000円。いや、「韓国のり」100円で展開すれば、もう一品は200円メニューから、チョイスできるのだ。

ところで、「きんらん」のホッピーは、「ホツピー」である。「三和シヤッター」みたいに、昔の表記なのだろうが、もしかするとバッタもんの可能性もある。ボクは、恐る恐る、ホッピー を頼んだ。もちろん、「ホツピー」とは言わない。あくまで「ホッピー」である。

ボクの心配は杞憂だった。しっかりと、あの茶色のリターナブル瓶が出てきた。早速、注いでみたが、確かにホッピービバレッジのそれだった。


せっかくだから、前述したセンベロコースでいってみようと思い、まずは、「韓国のり」からオーダーした。ボクは、既に2軒目だったし、腹はもう充分に満たされていた。のりをパリパリと食べていると、周囲の酔人らが、一様に「ニラ玉子」を食べていることに気づいた。しかも、いい香りである。ボクは、たまらなくなって、「ニラ玉子」を頼んだ。これが、250円。こうして、ボクのセンベロプランは、泡と消えた。

だが、その「ニラ玉子」が抜群にうまかった。「きんらん」のそれは、スープ仕立てだったのだ。やや、とろみがかかった「ニラ玉子」。そのとろみの出汁がなんともいえず、ボクはがっついた。

会計は1100円。充足感もあったが、一方では、100円のアシが出たことに、不本意もある。「ホツピー」と「ニラ玉子」の組み合わせで、センベロを狙うとするなら、ホッピー+中一でいかなければならない。悩ましい問題である。

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