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居酒屋さすらい 1160 - 「かぶらや」に似ているが、価格差に後塵感あり - 「もつ焼き 肉の佐藤」(相模原市南区松が枝町)

2017-04-26 15:10:40 | 居酒屋さすらい ◆地方版

A藤君との酒場巡り、第3弾。茨城、埼玉を周り、とうとう神奈川にまで来てしまった。座間市で仕事を終え、相武台前駅まで戻ったものの、15時から開いてる酒場はなかった。

そこで、小田急線に乗り、相模原まで出てみることにした。相模原の駅は、相武台前よりも開けていたが、やはり開店している酒場はなかった。ただ、16時開店という店が、一軒だけあった。

それが、「肉の佐藤」だった。

チェーン展開で、業界を席巻する大衆酒場「かぶらや」のようなローコストの店構えである。しかも、店頭には最低価格の値段が書かれた電飾の看板。ますます、かぶらやに似ている。

その時、ボクらは、「この店はないな」て思った。けれど、その後、30分も歩き、店を探したが、適当な店がなくて、結局ボクらは、「かぶらや」もどきの店に前に戻ってくると、お互い、目を合わせ、妥協の言葉を言い合った。

「ここでいいかぁ」。


何故、この店が、ボクらの琴線に触れなかったのかは、単純だ。なんか胡散臭いのである。

大衆酒場を謳っているのに、活気がないのも気になる。

とにかく、我々は店に入った。


ボクらはテーブル席に通された。白木のテーブルに、白い蛍光灯がやけに眩しい。明るすぎる店内がやけに白かった。ボクは思う。居酒屋は適度に暗いほうがいい。特に女性は赤くなった顔はあまり見られたくないだろう。

串焼きは90円から。「テッポー」(90円)や「シロコロ」(120円)など、珍しい部位もあるが、そのラインナップも「かぶらや」だ。

だが、「かぶらや」よりも10円ほど高いのが気になる。10円は些少だが、その差は大きい。

「肉の佐藤」の「カシラ」「ハラミ」は90円だが、「かぶらや」は「80円」。また、両店とも「シャリキンホッピー」をメニューに入れているが、「肉の佐藤」は480円。「かぶらや」は450円だ。ちなみに、両店とも「金宮ホッピー」と付けてホッピーを訴求している店も、極めて似ている。

こういう店が出てくると、どうしても真贋競争になりがちである。メジャーは「かぶらや」だから、どうしても「肉の佐藤」が「かぶらや」を真似していると思ってしまうのだが、果たしてその真意はどうなのか。

 

ともあれ、ボクは「金宮ホッピー白」を。A藤君は生ビール(420円)をオーダーした。ちなみに、「かぶらや」の生ビールは380円である。

ボクとA藤君は生ビールの値段にはシビアだ。昔、生ビール価格論争をしたとき、400円を割り込む店は頑張っているとの結論を出した。400円が分水嶺なのだ。もちろん、ジョッキの大きさや内容量の差もあるが、要するにそれはさておき、400円以内でお客に提供する心意気があるか否かなのだ。その点を考えると、420円の生ビールはボクら的には厳しい。ついでに言えば、480円の「ホッピー」も高値感ありだ。

肝心の串焼きもやはり、小さな身を合わせてこしらえたちょっと不満なものである。いや、90円なら仕方ないね。では済まされない。

だって、秋津にある「野島」であれだけのボリュームあるものを出すのだから、せめてその半分のNETでなら出せるのではないだろうか。この店がチェーン店であることを後で知った。だったら、なおさらである。チェーンのスケールメリットで充分にもっとボリュームあるポーションの串焼きが出せるのではないかと。

 

決して、不満足な内容ではなかったし、値段的にもさほど悪いものでもなかった。

でも、居酒屋的に感動はできなかった。

正直なところ、リピートしたいと思わなかったのである。

グルーヴ感もなかったし、ボクらの心は冷めていた。

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