
昨年暮れ、会社の同僚、T根川くんから耳寄りな情報を貰った。
「御徒町駅の近くに居酒屋ができましたよ」。
話しを聞くと、JR御徒町駅南口、松坂屋側に、新手の焼鳥屋がオープンしたのだという。
その立地といえば、50m東に「国産銘柄鶏」を売り物にする老舗の「鳥勢」が店を構え、70m西にはモツ焼きの人気チェーン「加賀屋」が商売をしている。こんな激戦区に割って入るのだから、よほど自信があるのだろう。
そう思い、早速その店に出かけてみたのだった。
木枠の格子窓。透明のガラスは極めて薄い。看板は大きく、その上には焼き鳥の名称が書かれた白い提灯が幾つも掛かっている。
最近、多く見られる店のデザインだ。
そのガラス戸を引いて店の中に入った。店内は既にほぼ満員。店内中央、厨房をグルリと覆うカウンターはもとより、その左右に配置するテーブル席もほぼいっぱい。わたしは、入口一番手前のカウンター席に腰掛けた。すると、何やら隣の人がわたしを呼んでいる。何かと思ってその方向を振り返ると、㈱Iサカの重役3人がカウンター席で角を付き合わせて飲んでいた。
「おぉ!熊猫さん」
「いやはや、こんなところで」
などと挨拶を交わしたが、何となく居心地が悪い。わたしが来たことで、会社の話しは中断された模様。それはそうだ。マスコミの前で会社の事情を話せるわけがない。
わたしも、リラックスできる雰囲気ではなくなった。
生ビールを注文した。
印半纏を着た注文取りのお兄さんに。
威勢のいい声で「生ビール1杯」と厨房に向かって声を張り上げる。
店の外観、接客は定規で測ったように、コンサルプロデュースのコンセプト店だ。
店内もまた、復古調を模した造りになっている。
テーブル席の足元には、アンティークのようなガスストーブ。店の壁は、わざとらしく古めかしくしたねずみ色に塗られている。
これもまた、最近つとに見かける昭和ノスタルジー風だ。
微かに音楽が聞こえる。
ギターのボトルネックが頭の中に反響する。
古いブルースだ。
ジャズを流す店は多いが、ブルースをBGMにする店は珍しい。
生ビール(450円)が運ばれてきた。
量、値段ともまずまずの平均点といったところ。だが、この界隈にしては、やや料金は高めといってもいい。ビールの注ぎ方は丁寧だ。
さて、早速焼き物を頼んでみた。
てっぽう(150円)、はつ、レバー、しろ(各130円)をそれぞれ塩で。
このほかにも多くの焼き物がメニューに名を連ねている。
この後、どれにしようか。喉がゴロゴロと鳴るのが分かる。
どうやら、この店は店名からも推し量れるように「みそ」がひとつのウリのようであった。「全国の厳選した約10種の味噌を使った創作料理が自慢」と記してある。中には、 「味噌汁」といったメニューまで用意されているのだ。
しばらくすると、焼き物が運ばれてきた。
上品な皿に盛り付けられ、味噌とレモンが添えられている。
焼き物の肉量はややこぶりだ。
早速、てっぽうからかじってみる。柔らかいが、やや辛い。塩が厚いのだ。ここ最近、肉の量が多い店で焼き鳥を食べていたので、この店の実の大きさにはやや不満。
例えば、新小岩の「居酒屋 鳥益」(居酒屋放浪記NO.0163)の肉は1本100g以上(推定)はあるかと思われる。なんと、100gだ。それで、1本105円なのだから、「ブラボー」と声をあげたくなってくる。また最近、武蔵小山駅前の焼き鳥屋、昭和元年創業という「鳥勇」(持ち帰り専門)の焼き鳥を食べた。こちらは、80gから90g(100g)といった按配、値段は200円と少し値ははるが、これまたすばらしくおいしく、大満足であった。
それらと比べると、同店の焼き物は1本あたり70g(推定)といったところ。値段も含めて、少し不満が残る。「銀座大衆酒場」と銘打ってはいるが、「銀座」の大衆酒場ともなれば、肉の量が落ちるのだろうか。さすが、銀座!だが、銀座というブランドはここ御徒町では何の意味も持たないような気もする。
ともあれ、少し、塩加減が多いのはきになるが、焼き物そのものはおいしかった。メニューには、どこぞの地鶏、どこぞの豚肉を使用していると言う表示はなかったが、上品な味わいであったことは間違いない。
お店の奥を覗いてみた。
一番奥はまた少し趣が違う。店奥はフラットなカウンターが設けられている。そこに、様々な色の瓶が置かれている。この店、焼酎の銘柄も多いらしい。
一通り、食べたところで、生ビールをおかわりした。
さて、つまみを何しようか、といったところで懐の携帯がバイブする。
「松坂屋のデパ地下でおかず買ってきて」。
妻からの電話だった。
これから、メインディッシュと思っていた矢先。これから、自慢の味噌料理を堪能しようと思っていた矢先。
生ビールを一気にあおり、IサカのA澤さん、Mさん、そしてF川さんに失礼を詫びた。
「もう帰るの?」とF川さんはわたしに言ったが、その顔は少しホッとしていた。
撤退!
わたしは師走の木枯らし吹く街に飛び出した。
「御徒町駅の近くに居酒屋ができましたよ」。
話しを聞くと、JR御徒町駅南口、松坂屋側に、新手の焼鳥屋がオープンしたのだという。
その立地といえば、50m東に「国産銘柄鶏」を売り物にする老舗の「鳥勢」が店を構え、70m西にはモツ焼きの人気チェーン「加賀屋」が商売をしている。こんな激戦区に割って入るのだから、よほど自信があるのだろう。
そう思い、早速その店に出かけてみたのだった。
木枠の格子窓。透明のガラスは極めて薄い。看板は大きく、その上には焼き鳥の名称が書かれた白い提灯が幾つも掛かっている。
最近、多く見られる店のデザインだ。
そのガラス戸を引いて店の中に入った。店内は既にほぼ満員。店内中央、厨房をグルリと覆うカウンターはもとより、その左右に配置するテーブル席もほぼいっぱい。わたしは、入口一番手前のカウンター席に腰掛けた。すると、何やら隣の人がわたしを呼んでいる。何かと思ってその方向を振り返ると、㈱Iサカの重役3人がカウンター席で角を付き合わせて飲んでいた。
「おぉ!熊猫さん」
「いやはや、こんなところで」
などと挨拶を交わしたが、何となく居心地が悪い。わたしが来たことで、会社の話しは中断された模様。それはそうだ。マスコミの前で会社の事情を話せるわけがない。
わたしも、リラックスできる雰囲気ではなくなった。
生ビールを注文した。
印半纏を着た注文取りのお兄さんに。
威勢のいい声で「生ビール1杯」と厨房に向かって声を張り上げる。
店の外観、接客は定規で測ったように、コンサルプロデュースのコンセプト店だ。
店内もまた、復古調を模した造りになっている。
テーブル席の足元には、アンティークのようなガスストーブ。店の壁は、わざとらしく古めかしくしたねずみ色に塗られている。
これもまた、最近つとに見かける昭和ノスタルジー風だ。
微かに音楽が聞こえる。
ギターのボトルネックが頭の中に反響する。
古いブルースだ。
ジャズを流す店は多いが、ブルースをBGMにする店は珍しい。
生ビール(450円)が運ばれてきた。
量、値段ともまずまずの平均点といったところ。だが、この界隈にしては、やや料金は高めといってもいい。ビールの注ぎ方は丁寧だ。
さて、早速焼き物を頼んでみた。
てっぽう(150円)、はつ、レバー、しろ(各130円)をそれぞれ塩で。
このほかにも多くの焼き物がメニューに名を連ねている。
この後、どれにしようか。喉がゴロゴロと鳴るのが分かる。
どうやら、この店は店名からも推し量れるように「みそ」がひとつのウリのようであった。「全国の厳選した約10種の味噌を使った創作料理が自慢」と記してある。中には、 「味噌汁」といったメニューまで用意されているのだ。
しばらくすると、焼き物が運ばれてきた。
上品な皿に盛り付けられ、味噌とレモンが添えられている。
焼き物の肉量はややこぶりだ。
早速、てっぽうからかじってみる。柔らかいが、やや辛い。塩が厚いのだ。ここ最近、肉の量が多い店で焼き鳥を食べていたので、この店の実の大きさにはやや不満。
例えば、新小岩の「居酒屋 鳥益」(居酒屋放浪記NO.0163)の肉は1本100g以上(推定)はあるかと思われる。なんと、100gだ。それで、1本105円なのだから、「ブラボー」と声をあげたくなってくる。また最近、武蔵小山駅前の焼き鳥屋、昭和元年創業という「鳥勇」(持ち帰り専門)の焼き鳥を食べた。こちらは、80gから90g(100g)といった按配、値段は200円と少し値ははるが、これまたすばらしくおいしく、大満足であった。
それらと比べると、同店の焼き物は1本あたり70g(推定)といったところ。値段も含めて、少し不満が残る。「銀座大衆酒場」と銘打ってはいるが、「銀座」の大衆酒場ともなれば、肉の量が落ちるのだろうか。さすが、銀座!だが、銀座というブランドはここ御徒町では何の意味も持たないような気もする。
ともあれ、少し、塩加減が多いのはきになるが、焼き物そのものはおいしかった。メニューには、どこぞの地鶏、どこぞの豚肉を使用していると言う表示はなかったが、上品な味わいであったことは間違いない。
お店の奥を覗いてみた。
一番奥はまた少し趣が違う。店奥はフラットなカウンターが設けられている。そこに、様々な色の瓶が置かれている。この店、焼酎の銘柄も多いらしい。
一通り、食べたところで、生ビールをおかわりした。
さて、つまみを何しようか、といったところで懐の携帯がバイブする。
「松坂屋のデパ地下でおかず買ってきて」。
妻からの電話だった。
これから、メインディッシュと思っていた矢先。これから、自慢の味噌料理を堪能しようと思っていた矢先。
生ビールを一気にあおり、IサカのA澤さん、Mさん、そしてF川さんに失礼を詫びた。
「もう帰るの?」とF川さんはわたしに言ったが、その顔は少しホッとしていた。
撤退!
わたしは師走の木枯らし吹く街に飛び出した。
その焼き鳥屋さん、
文面から察するにあんまりお気に召してない気配~♪
お酒がおいしいかは、シチュエーションに左右されますね。この日は、その点環境がよくなかったのでしょう。
お店の不満は、肉量の少なさ、そして店の大衆を装った過度な演出です。
しかし、当店自慢の味噌料理が味わえなかったのは心残り。いつか再チャレンジしようと思っています。
味噌といえば、最近気になっているのが秋葉原UDXビルにある味噌汁居酒屋。一体どんな店なんだ?
イマイチそうだな(笑)。
イマイチ、かどうか実際行ってみましょうかね。
しかし、怪鳥はよく御徒町に来ているんだね。
ゴルフ用品の買いすぎには注意しよう!
自分?本日の健康診断で昨年から2kg痩せてましたよ。
お腹まわりもだらしなくなってるしね。
今、(株)Iサカのバス研を取材しています。
苦しいです。
ウナギも中国産ならやめておきましょう。
アフリカや南米などで未就学児が劣悪な環境でカカオの実を収穫してチョコが作られているっていうから、しっかりしたチョコを選ばないとね。
で、結局何も食べられないねぇ。
しかし、しっかり食べて体を動かしたほうが体にはいいと思うけれど。
ウチの草野球に入らないか?
覚えてる?
副社長が千本ノックしたの。
あのときの松っちゃんを見て、野球は不得手なんだな、と思ったね。
それなら、マラソンチームに入らないか。
今度は6月にレースがあるみたいよ。