居酒屋さすらい 0545 - 広島から千の福にのって - 「廣島呉藩立ち呑み 脱藩酒亭」（港区新橋）

３日続けての新橋。
それはひょんなことからボイラー技士講習を受けることになったから。
この日が最終日の３日目。そして、立ち飲みラリー新橋は一気に先へ進んだ、と思いきや実はそれほど進んでもいないのである。

「新橋以蔵」のほぼ問面の店「脱藩酒亭」にお邪魔した。
「龍馬」「以蔵」、そして「脱藩」ときたら、やはりこの店も「土佐勤王党」の一味かと思いきや、実はこの店広島呉藩の造り酒屋「千福」のアンテナショップであった。
古風な店構えの引き戸を開けると、やや落ち着いた雰囲気の立ち飲み屋が現れた。

時刻は17時前。男性が一人マスターと話しながら日本酒の杯を傾けている。わたしは、その男性の横に立ち、話の仲間に入れて貰った。
ビールは、キリン「ハートランド」。
いいねぇ。ホップの苦みが鼻孔をくすぐる。
つまみは「お好み焼き」。
やったぜ。
さすが広島。
「お好み焼き」が出来てくる間に、広島の駄菓子「カープかつ」をいただく。
今日もカープは勝ち勝ち勝っち勝ち。

店主は造り酒屋「千福」の方。そして、客の男性は日本酒専門紙のデスク。
こうした状況に、わたしも「千福」をいただくことに。
造り酒屋のアンテナショップっていいなぁ。酒は安く飲めるし、だいたいその地元の肴を食べることができるのだから。
酒とは、その地物と一緒に食すべきではないかと思うのだ。だって、同じ水から生まれているのだから相性が悪いことなんてないはず。

外は雨がしとしとと降っている。新橋にいるからって、たまにはホッピーを忘れて日本酒を飲むのも悪くはない。そういえば、この３日間、一滴もホッピーを飲まなかった。