一昨日、とうとう37歳になってしまった。うわちゃ~!プロ野球選手なら、もう大ベテラン。ほとんどの選手なら、引退していく年齢だよ。未だ、こうしてプレーできることを野球の神様に感謝しつつ、今季も怪我なく野球を楽しみたい。
さて、今季のオープニングゲームが決まった。2月24日のブルーストリーム戦だって。今季は、わたし一体、何番打者を任せてもらえるのかな。
実は、ちょっと思うところがあって、昨年暮れの野球部の忘年会で、わたしはこんなことを口走ってしまった。
「俺は4番打者に相応しくない」と。打率や打点など基本的なチームの働きをしていない、というのが大きな理由だが、それだけではない。チームはもっともっと活性化できる術があると思っている。それによって幾つかの試合は勝てるとも思うのだ。
「弱者の兵法。開成高校野球部」というレポートがある。昨春のNumber(文藝春秋)に掲載の高橋秀実氏がルポルタージュした開成高校野球部の物語だ。
東大に毎年150人を超える生徒を送り込む、超進学校。だが、その野球部は、やはり強くはない。一週間に僅か3時間の練習しかできない環境ではそれも致し方ない。また、強豪校と違って特待生が入学してくるわけもでない。
だが、それでも同校は2年前の夏の選手権の東東京大会でベスト16にまで勝ち残った。その秘密を探ったレポートが「弱者の兵法」である。
同校監督であられる青木秀憲氏曰く「一般的な野球のセオリーは高いレベルのチーム同士が対戦する時のもので、これが我々とおなじように通用するとは思えないのです。(中略)例えば打順です。通常のセオリーでは、1番に足の早い選手、2番にバントをさせて3番4番に強打者を並べます。確実に点を取るという考え方ですが、これはウチには通用しません」。
何故か?
筆者の高橋氏は青木監督に問い質す。
すると、監督は、「そこで1、2点取っても、その裏に10点取られてしまう」。
だから、1点2点を取る野球ではなく、大量点を取る、というのが同校の志向する野球である、というのだ。
要は、ノーガードの打ち合いをする、というのである。
相手が10点取ったら、こっちは11点を取る、相手が20点をあげたら、こっちは21点を取る、ということである。
確かに、野球の打順というのは、ひとつの定石があり、何故だか我々草野球もそれに倣った感がある。
だが、それは確かにプロ野球といった高いレベルの野球の話しである。長いペナントレースを戦う野球はやはり守り重視なのだ。
一方、短期決戦は戦い方が違う。
勢いに駆った戦い方が要求される。トーナメントで戦う高校野球はどちらかといえば攻撃型のチームの方が強い。
それは、草野球にも相通じるような気がする。
殊、我々のような弱いチームには。
それでは、どのような打順がいいのか。
以下はわたくし個人の考え方だ。
草野球の投手は総じて立ち上がりが悪い。
充分に投球練習が行えないからなのだが、たいていの投手は肩が温まるのは3イニングス目くらいからだろうか。
それなら、その肩が温まらないうちに攻撃を仕掛けたい。
初回に5~6点を先制することを目標に、1番打者は出塁率のよい足の早い打者。これは、野球のセオリーどおりだ。そしてポイントは2番。一気にチャンスを広げられるように、ポイントゲッターを配したい。長打が打てる打者。3番打者もポイントだ。できれば、ミートがうまく三振の少ない打者。ここで最低でも1点は獲っておきたい。この3人を1セットにして、3セットを置く、つまりこのパターンの繰り返しで9人打者をそろえるのだ。
従って、4番打者は出塁率のよい俊足の選手。5番打者は長打が打てるポイントゲッター、6番打者は三振が少なくミートが上手い選手である。7,8,9番打者もそれぞれ同様の考え方である。
さて、我がチームには送りバントのサインがあるが、できることなら廃止を提案したい。
わざわざ、バントをしてひとつアウトカウントをプレゼントする必要もないだろう。
99年に37年ぶりの日本一になった横浜ベイスターズの権藤野球の考え方のように。
ましてや、草野球だ。バントをするよりも、打って出るほうがどれだけ、相手の守備にプレッシャーを与えられるのではないか。
青木監督は「弱者の兵法」についてこう語る。
「我々の場合。ギャンブルを仕掛けなければ、勝つ確立は0%ですが、ギャンブルを仕掛ければ活路を見出せるのです。相手が強豪校といっても高校生ですから、我々のようなチームに打たれれば浮き足立つんです。そこを一気に攻める。確率は1%かもしれませんが、そこを10い引き上げれば大進歩だと思うんです。10%と言っても10回のうち9回は負けるわけだからまわりの人には同じに見えるかもしれませんけれど…」
だが、同校は3年前の夏の大会で東京都立科学技術高校を7回コールド、続く八丈高校を5回コールド、3回戦の九段高校を7回コールド、そして、4回戦に淵江高校を9-5で下し、準々決勝でその年優勝を果たす国士舘に3-10で敗れるまで快進撃を続けたのだ。
我が、マイティフロッグもそろそろどんな野球を目指すのか、明確にするときではないだろうか。
負けても楽しめる野球。
相手チームに一泡吹かせる野球。
やるからには、今季ももちろん優勝を目指すけれど、それよりも「今年のマイティフロッグは一味違う」と思わせることもまた楽しいのではないだろうか。
さて、今季のオープニングゲームが決まった。2月24日のブルーストリーム戦だって。今季は、わたし一体、何番打者を任せてもらえるのかな。
実は、ちょっと思うところがあって、昨年暮れの野球部の忘年会で、わたしはこんなことを口走ってしまった。
「俺は4番打者に相応しくない」と。打率や打点など基本的なチームの働きをしていない、というのが大きな理由だが、それだけではない。チームはもっともっと活性化できる術があると思っている。それによって幾つかの試合は勝てるとも思うのだ。
「弱者の兵法。開成高校野球部」というレポートがある。昨春のNumber(文藝春秋)に掲載の高橋秀実氏がルポルタージュした開成高校野球部の物語だ。
東大に毎年150人を超える生徒を送り込む、超進学校。だが、その野球部は、やはり強くはない。一週間に僅か3時間の練習しかできない環境ではそれも致し方ない。また、強豪校と違って特待生が入学してくるわけもでない。
だが、それでも同校は2年前の夏の選手権の東東京大会でベスト16にまで勝ち残った。その秘密を探ったレポートが「弱者の兵法」である。
同校監督であられる青木秀憲氏曰く「一般的な野球のセオリーは高いレベルのチーム同士が対戦する時のもので、これが我々とおなじように通用するとは思えないのです。(中略)例えば打順です。通常のセオリーでは、1番に足の早い選手、2番にバントをさせて3番4番に強打者を並べます。確実に点を取るという考え方ですが、これはウチには通用しません」。
何故か?
筆者の高橋氏は青木監督に問い質す。
すると、監督は、「そこで1、2点取っても、その裏に10点取られてしまう」。
だから、1点2点を取る野球ではなく、大量点を取る、というのが同校の志向する野球である、というのだ。
要は、ノーガードの打ち合いをする、というのである。
相手が10点取ったら、こっちは11点を取る、相手が20点をあげたら、こっちは21点を取る、ということである。
確かに、野球の打順というのは、ひとつの定石があり、何故だか我々草野球もそれに倣った感がある。
だが、それは確かにプロ野球といった高いレベルの野球の話しである。長いペナントレースを戦う野球はやはり守り重視なのだ。
一方、短期決戦は戦い方が違う。
勢いに駆った戦い方が要求される。トーナメントで戦う高校野球はどちらかといえば攻撃型のチームの方が強い。
それは、草野球にも相通じるような気がする。
殊、我々のような弱いチームには。
それでは、どのような打順がいいのか。
以下はわたくし個人の考え方だ。
草野球の投手は総じて立ち上がりが悪い。
充分に投球練習が行えないからなのだが、たいていの投手は肩が温まるのは3イニングス目くらいからだろうか。
それなら、その肩が温まらないうちに攻撃を仕掛けたい。
初回に5~6点を先制することを目標に、1番打者は出塁率のよい足の早い打者。これは、野球のセオリーどおりだ。そしてポイントは2番。一気にチャンスを広げられるように、ポイントゲッターを配したい。長打が打てる打者。3番打者もポイントだ。できれば、ミートがうまく三振の少ない打者。ここで最低でも1点は獲っておきたい。この3人を1セットにして、3セットを置く、つまりこのパターンの繰り返しで9人打者をそろえるのだ。
従って、4番打者は出塁率のよい俊足の選手。5番打者は長打が打てるポイントゲッター、6番打者は三振が少なくミートが上手い選手である。7,8,9番打者もそれぞれ同様の考え方である。
さて、我がチームには送りバントのサインがあるが、できることなら廃止を提案したい。
わざわざ、バントをしてひとつアウトカウントをプレゼントする必要もないだろう。
99年に37年ぶりの日本一になった横浜ベイスターズの権藤野球の考え方のように。
ましてや、草野球だ。バントをするよりも、打って出るほうがどれだけ、相手の守備にプレッシャーを与えられるのではないか。
青木監督は「弱者の兵法」についてこう語る。
「我々の場合。ギャンブルを仕掛けなければ、勝つ確立は0%ですが、ギャンブルを仕掛ければ活路を見出せるのです。相手が強豪校といっても高校生ですから、我々のようなチームに打たれれば浮き足立つんです。そこを一気に攻める。確率は1%かもしれませんが、そこを10い引き上げれば大進歩だと思うんです。10%と言っても10回のうち9回は負けるわけだからまわりの人には同じに見えるかもしれませんけれど…」
だが、同校は3年前の夏の大会で東京都立科学技術高校を7回コールド、続く八丈高校を5回コールド、3回戦の九段高校を7回コールド、そして、4回戦に淵江高校を9-5で下し、準々決勝でその年優勝を果たす国士舘に3-10で敗れるまで快進撃を続けたのだ。
我が、マイティフロッグもそろそろどんな野球を目指すのか、明確にするときではないだろうか。
負けても楽しめる野球。
相手チームに一泡吹かせる野球。
やるからには、今季ももちろん優勝を目指すけれど、それよりも「今年のマイティフロッグは一味違う」と思わせることもまた楽しいのではないだろうか。
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