
JR浜松町駅の北口でLタスのテッドさんと落ち合った。
北口の北側の信号を渡ると、頭上に吉田照美さんと大竹誠さん、そして玉川美紗さんが微笑んでいる。
文化放送の新社屋をすり抜け、線路沿いを行く。
この日は、Lタスのテッドさんが一献もうけてくれたのだ。
歩くこと数分、インテリジェンスビルの中二階にある店の前でテッドさんは立ち止まった。
「手打ちそば・食彩酒処 凪」。
線路沿いにありながら、山手線からはその存在を見つけることはやや難しい。実際、私は「凪」を知らなかった。
地味な店構えと言っては失礼だろうか。
だが、派手に集客する店の性格ではなく、しっとりとした落ち着きの中でじっくり酒と季節のうまいものを堪能する店であることは、店内に入ってすぐに理解することができた。
実にセンスの良さがお店のあちらこちらにうかがえる。
麻の白地の暖簾がまず只者でない雰囲気を醸し、内装はふんだんに木を用いて温もりが伝わってくる。
蕎麦屋らしからぬ店内であり、そこがただの蕎麦屋ではなく、酒を主体にした店作りを目指す姿勢がひしひしと感じられるのだ。
テッドさんとテーブル席に座り、ビールを頂いた。
ヱビスの瓶。
「ヱビス=こだわり」と安易にその図式を肯定したくはないが、「キリン クラシックラガー」をラインナップしているとなれば、やはり瞠目せざるをえない。
食べ物メニューも蕎麦屋の定番から肉・魚まで揃っている。
テッドさんが言うには、「凪」のご主人は元一流ホテルの料理長をなさっていた方だとか。
「だし巻玉子」
蕎麦屋の定番であることは言うに及ばず。
アツアツでフワフワ。
「だし巻」で蕎麦屋の技量が判断できると言ったのは「美味しんぼ」の山岡四郎だったか?
「生牡蠣」。
やや小ぶりながら、出てきた牡蠣は新鮮そのもの。
食材は毎日、ご主人が築地で仕入れておられるとのこと。
特製のポン酢にて、之うまし!
テッドさんが現在のお仕事に就く前は商社に勤務されており、シカゴに長く海外赴任されていたという話を聞く。
その英語力とネットワークで語学ボランティアを長年続けられておられるという。
その話しに熊猫はおおいに触発された。
後日から、私熊猫、秋葉原などで道に迷っている外国人に対し、積極的に声をかけるようにした。
決して、いい結果に繋がっているとは言えないが、それは現在も続けている。
さて、長く語らいの時間が過ぎ、気がつくと私はお酒(銘柄は失念)を頂いていた。
この店、焼酎もお酒も豊富である。
焼酎で全40種、お酒も純米酒を中心に数種類がラインナップされていた。
〆はやはり蕎麦。
「凪の天せいろ」を頂く。
かき揚げ・大海老・あなごの中から好きな天ぷらを1品チョイスするというもの。
わたしは「あなご」を選んだ。
これもまた私の舌を唸らせた!
そば粉は茨城産を手打ちした自家製麺とのこと。
日本の食を追及すると蕎麦打ちに行き着くのだろうか。
蕎麦はやや白みがかり、かなり細い。
蕎麦には全然詳しくないが(私はもっぱら「ゆで太郎」しか食べない)、その蕎麦の手間暇は素晴らしい仕事をされていることが一見してうかがえるのだ。
ちなみに茨城産の蕎麦は奨励品種とされている「常陸秋そば」でないかと想像できる。
6時半頃入店したときは誰も居なかった店内だったが、20時を過ぎ、店を出る頃には7~8人の客で賑わうようになっていた。
蕎麦と酒という風流を身につけるまでにあと何年、いやあと何杯ほど酒を呑めばいいのだろう。
いやいや、それよりも音楽をこよなく愛し、世界各国に散らばる多くの友人たちを持つテッドさんのような人生を愉しむ達人になるためには、どのくらい生きれば実現するのだろうか。
北口の北側の信号を渡ると、頭上に吉田照美さんと大竹誠さん、そして玉川美紗さんが微笑んでいる。
文化放送の新社屋をすり抜け、線路沿いを行く。
この日は、Lタスのテッドさんが一献もうけてくれたのだ。
歩くこと数分、インテリジェンスビルの中二階にある店の前でテッドさんは立ち止まった。
「手打ちそば・食彩酒処 凪」。
線路沿いにありながら、山手線からはその存在を見つけることはやや難しい。実際、私は「凪」を知らなかった。
地味な店構えと言っては失礼だろうか。
だが、派手に集客する店の性格ではなく、しっとりとした落ち着きの中でじっくり酒と季節のうまいものを堪能する店であることは、店内に入ってすぐに理解することができた。
実にセンスの良さがお店のあちらこちらにうかがえる。
麻の白地の暖簾がまず只者でない雰囲気を醸し、内装はふんだんに木を用いて温もりが伝わってくる。
蕎麦屋らしからぬ店内であり、そこがただの蕎麦屋ではなく、酒を主体にした店作りを目指す姿勢がひしひしと感じられるのだ。
テッドさんとテーブル席に座り、ビールを頂いた。
ヱビスの瓶。
「ヱビス=こだわり」と安易にその図式を肯定したくはないが、「キリン クラシックラガー」をラインナップしているとなれば、やはり瞠目せざるをえない。
食べ物メニューも蕎麦屋の定番から肉・魚まで揃っている。
テッドさんが言うには、「凪」のご主人は元一流ホテルの料理長をなさっていた方だとか。
「だし巻玉子」
蕎麦屋の定番であることは言うに及ばず。
アツアツでフワフワ。
「だし巻」で蕎麦屋の技量が判断できると言ったのは「美味しんぼ」の山岡四郎だったか?
「生牡蠣」。
やや小ぶりながら、出てきた牡蠣は新鮮そのもの。
食材は毎日、ご主人が築地で仕入れておられるとのこと。
特製のポン酢にて、之うまし!
テッドさんが現在のお仕事に就く前は商社に勤務されており、シカゴに長く海外赴任されていたという話を聞く。
その英語力とネットワークで語学ボランティアを長年続けられておられるという。
その話しに熊猫はおおいに触発された。
後日から、私熊猫、秋葉原などで道に迷っている外国人に対し、積極的に声をかけるようにした。
決して、いい結果に繋がっているとは言えないが、それは現在も続けている。
さて、長く語らいの時間が過ぎ、気がつくと私はお酒(銘柄は失念)を頂いていた。
この店、焼酎もお酒も豊富である。
焼酎で全40種、お酒も純米酒を中心に数種類がラインナップされていた。
〆はやはり蕎麦。
「凪の天せいろ」を頂く。
かき揚げ・大海老・あなごの中から好きな天ぷらを1品チョイスするというもの。
わたしは「あなご」を選んだ。
これもまた私の舌を唸らせた!
そば粉は茨城産を手打ちした自家製麺とのこと。
日本の食を追及すると蕎麦打ちに行き着くのだろうか。
蕎麦はやや白みがかり、かなり細い。
蕎麦には全然詳しくないが(私はもっぱら「ゆで太郎」しか食べない)、その蕎麦の手間暇は素晴らしい仕事をされていることが一見してうかがえるのだ。
ちなみに茨城産の蕎麦は奨励品種とされている「常陸秋そば」でないかと想像できる。
6時半頃入店したときは誰も居なかった店内だったが、20時を過ぎ、店を出る頃には7~8人の客で賑わうようになっていた。
蕎麦と酒という風流を身につけるまでにあと何年、いやあと何杯ほど酒を呑めばいいのだろう。
いやいや、それよりも音楽をこよなく愛し、世界各国に散らばる多くの友人たちを持つテッドさんのような人生を愉しむ達人になるためには、どのくらい生きれば実現するのだろうか。
…憧れてます。
昔から蕎麦が大好きで、お隣の岩手県や山形県に旅行する際は、必ず蕎麦屋はチェックします。
やっぱ憧れですかぁ。ただおっさんになったわけでもないんでしょうか。
しかし、秋田にはうどんがあるじゃありませんか。
稲庭にけんちん。
やはり、それでも蕎麦なんでしょうか。
昔、秋田の方にインスタントの「けんちんうどん」をいただきましたが、あれってまだあるんでしょうか?
ただ…ちょっとお高いのがね~。
シコシコツルツルなのど越し&ピカピカ艶々な色合い。
熱くても冷たくしても美味しいです。
ああ…お腹すいてきました。
ところでけんちん汁が秋田の名産とは?
初めてききましたが…。
私は県北の生まれなので知りませんが。
県南の食文化かなぁ???
いやはや、勘違いしていました。
幼少の頃、秋田出身の方が必ず土産に持ってきてくれたのがインスタントの「けんちんうどん」。
「秋田でしか手に入らないから」と言っていたような気がします。
オレンジ色のパッケージの袋入りのインスタント。
いやはや、あれホントにうまかったです。
しかし、稲庭うどんはうまいですね。山口出身のかみさんは「これ、うどんなの?」と言っています。