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居酒屋さすらいアワード 2016

2018-03-25 20:46:32 | 居酒屋放浪記アワード

居酒屋さすらいの年間アワードは1年以上かけて精査し、選出するグレードの高い賞である。なんちゃって。

2016年の居酒屋における主なトピックスは、「晩杯屋」の勃興と、京都立ち飲みの覚醒ではないだろうか。これは、立ち飲み業界の成熟とともに、寡占化を示している。

2016年の「居酒屋さすらい」は、計141軒の酒場を訪問した。前年比18軒増。しかしながら、相変わらずリピートが多くなっており、これは新規開拓よりも好きな店に行くことが増えてきたことを示している。おっさん化した証拠だ。ちなみに、2016年の最多訪問店は、「たきおか3号店」の6回。2年続けて、新橋の立ち飲み、「工藤軒」が最多訪問に輝いてきたが、少しずつ、足が遠のいてしまった。これは、立ち飲みラリーが、新橋からずいぶん遠ざかり、渋谷にまで入ってしまったことと無関係ではない。ボクの立ち飲み開拓が、山手線西側に移ってしまった。

 「たきおか」訪問が増えたのは、会社の近所にあり、気軽に行けるからだ。

さて、2016年の「居酒屋アワード」は以下の4店舗を飲みネートした。

●西船橋の「よっちゃん」

●浅草の「やきとりセンター」

●秋葉原の「赤津加」

●赤羽の「まるます家」

●船橋の「増やま」

 

なお、「赤津加」は2008年の居酒屋アワードである。8年ぶりに訪問し、今も変わらぬクオリティに感動した。

「まるます家」は、4年連続の飲みネートである。

だが、他を寄せ付けない圧倒的な力で、勝敗は決した。2016年のアワードは「増やま」。いっぺいさんの紹介で教えてもらった、この店はボクの居酒屋観を覆した。しかも、これまで船橋方面に行くと、「よっちゃん」に寄っていたが、「増やま」を知ってからというもの、「よっちゃん」には行っていない。

千葉県のアワード選出はなんと10年ぶりだ。

■歴代「居酒屋アワード

2015年 1054 - 驚異の刺し盛り その弐 - 「馬力」(墨田区江東橋)

2014年 0916 - 昼飲上等!中華最強 - 「三ちゃん食堂」(川崎市中原区新丸子町)

2013年 0789 - 変わらないもの、街にはないけど - 「三祐酒場」(墨田区京島)

2012年 0597 - あずましいッス - 「魚一心」(小樽市花園)

2011年 0554 - 串焼きよし!刺身よし!の優良店!- 「ミツワ」(葛飾区立石)

2010年 0374 - 親子三代が織り成す味わい居酒屋 - 「山田屋」(北区王子)

2009年 NO.0283 - 人情に厚い会津出身のおばちゃんの店 - 「喜月」(台東区谷中) 

2008年 NO.0182 ~この素晴らしき酒場に乾杯!~ 「荒とよ」(北区西ヶ原)

2007年 NO.0128 ~君がイベリコ君かぁ~「末広町 八」(千代田区外神田)

2006年   NO.0077 ~一人暮らしの終わりに~「和食 枡田屋」(浦安市北栄)前編

2005年 NO.0049 ~やっぱ、ホイス最高!~「田吾作」(渋谷区恵比寿西)

      NO.0029~嗚呼なんという清々しさ、下町酒場に感涙~「山城屋本店」(江東区住吉)

2004年 山利喜

「居酒屋アワード」の立ち飲み部門は以下のお店を飲みネートした。

「晩杯屋 新橋烏森①店」

●秋津の「野島」

●桜木町の「石松」

●桜木町の「はなみち」

●北区の「平澤かまぼこ」

●京都の「いなせや」

 

急ピッチに多店舗展開を図った「晩杯屋」の中で、新橋が最も落ち着く店だったので、ここに含めた。「野島」は、実に3年ぶりの訪問だが、その3年前には、立ち飲みアワードを獲得しているアワードホルダーでもある。

さて、熟考を重ねたが、ここはグルーヴ感を重視。「晩杯屋 新橋烏森①店」と「野島」の同時受賞とした。なんと「野島」は4年ぶりの栄冠に。


■歴代「立ち飲みアワード」

2015年 居酒屋さすらい 1051 - 日本酒の、日本酒による、日本酒のための立ち飲み - 「庫裏(くり)」(港区新橋)

2014年 居酒屋さすらい 0893 - 成田に「宇ち多”」を見つけた - 「寅屋」(成田市花崎町)

2013年 居酒屋さすらい 0814 - カレーとコーヒー - 「工藤軒」(港区新橋)

2012年 居酒屋さすらい 0669 - 巨大なるは躍動するボインと串焼き - 「焼き鳥 野島」(東村山市秋津町)

2011年 居酒屋さすらい 0567 - 立ち飲み維新!立ち飲みの歴史を変えた店 - 「立ち飲み 龍馬」(港区新橋)

2010年  居酒屋さすらい 0427 - またもやカドクラ! - 「立呑み カドクラ」(台東区上野)

2009年  居酒屋放浪記 0351 - 『鶴齢』と手作り『湯豆腐』最高の角打ち - 「丸辰有澤商店」(港区芝)

      居酒屋放浪記NO.0288 - 広さは立ち飲み日本一? - 「立ち呑み ごひいきに」(港区新橋)

2008年  居酒屋放浪記NO.0228 - まさにお父さん達の憩いの場 - 「立ち飲み いこい」(北区赤羽)

2007年  居酒屋放浪記NO.0159 ~手作りの肴がまた格別!~ 「呑2(のむのむ)」(新宿区高田馬場)

2006年  居酒屋放浪記NO.0068 ~ここはホントに渋谷かよ~「富士屋本店」(渋谷区渋谷)

 

「煮込みオブザイヤー」。

赤羽の「いこい」から独立した、「たきおか」と「晩杯屋」。方や「居酒屋さすらい」最多訪問で、方や「居酒屋さすらい 立ち飲みアワード」である。その煮込みは両者全く違う。「いこい」の味を忠実に守っているのが、「晩杯屋」だ。ボクは「晩杯屋」の煮込みが大好きだ。白味噌ベースのさっぱり系、しかも「いこい」と同様に安価である。さて、それに対抗するのが、船橋の「増やま」の煮込み。あの大鍋は、「増やま」を象徴するものである。つゆが少ない、あの煮込みは一度食べたら、もう病みつき。シロ中心のもつ煮込みが主流の中、様々な部位が入った煮込みにたっぷりのからしを塗って食べるのは、もう最高だ。

これで、「増やま」が二冠を制した。

二冠を制したのは、「赤津加」以来、8年ぶり。

 

最近、めっきりビールを飲まなくなった。

ビールシェアは昨年を持って終了とする。

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