緊急事態宣言解除、5日前のこと。
もう、この頃にはだいぶ街は緩んでいて17時20分頃「宗屋」に着いたら、店内はかなり賑わっていた。2月に行った時はカウンターだけ満員で、テーブルにはほとんど客はいなかったが、今回はそのテーブルもほぼ満員だった。
カウンターを少しあけてもらってポジショニング。
いつものように「梅割」からスタートし、いつものように「レバ生」をいただく。
カウンターへのポジショニングから、始まる心との対話。それは自分にとって静謐な時間だ。心安らかに、心を整えるプロセスの時。殺生する人間の罪深き業を内省する時間。それは酒をいただき肉を喰らうという、神聖から最も対極にある自分と命をいただくという行為を鎮める作業。
「タン生」と「ハラミ」を2本。
そして、「梅割」2杯の追加。
時間にすれば、1時間ちょっとの細やかな宴。
いつもと変わらぬ、最高の時間。
これを禅と言ったら、多分怒られるだろう。成道のために受くといえば、烈火の如く否定されるだろう。だが在家の身で、少なくとも自ら出来る不謹慎なる禅は、「宗屋」だからこそ。
いつもそうやって、今この瞬間を感じながら、最高の酒と極上のホルモンをいただいている。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます