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居酒屋さすらい 1265 - 10本ルール - 「もつ焼き カミヤ 上野店」(台東区東上野)

2017-12-26 19:34:03 | 居酒屋さすらい ◆東京都内

「もつ焼き カミヤ」には、これまで何度か行ったが、あまりいい思い出がない。新橋の店はともかくとして、神田の店が最悪だった。

「ハツ」を頼んだのに、「カシラ」が来て、「頼んでない」というと「それでやっといて」と店主が言った。

あぁ、あの頃は若かった。そんな店主に押し切られてしまうのだから。もう、8年も前のことだ。しばらく、神田には行ってないけれど、「カミヤ」はまだ営業しているのだろうか。

上野の「カミヤ」は何度か店の前を通ったことがある。オンボロな店で入るのに躊躇した。それがいつしか店がなくなり、潰れたのかと思っていたら、どうやら移転していたようだ。もう少し、御徒町側の内陸部に店が移っていた。

ボクとA藤君が、「たきおか 3号店」を出て、「もう1軒」と言いながら、ふらふらと夜の帳を歩いていると、その「カミヤ」に辿り着いた。

ボクの印象では、「カミヤ」はちょっと値段が高い。A藤くんは「どれどれ」と店頭にある舌代に目を向ける。

「高いですね」。

A藤君が言う。

A藤くんは、「ここはやめときましょう」と言ったのだが、ボクは歩き疲れてしまい、「ここにしようよ」と誘ったのだった。

ボクらが、驚愕したのは、串焼き一人前が10本だったということ。10本920円は高くはない。けれど、10本って。そんなにいらないよ。

神田の「カミヤ」にも、新橋の「カミヤ」にもそういう掟はなかった。新設されたルールなのか。それとも、この上野の店だけのものなのか。

 

あぁ、「カミヤ」でまた。この既視感。

仕方ない。その10本に甘んじよう。

もも、レバーなど、肉が5本。野菜が5本の計10本。串に刺された串焼きの姿は美しく、なるほど気概を持っているのも頷ける。肉の仕入れはよく、味もうまいが、いかんせん身は小さい。

 

すると、大将は、「つくねはどう?」と尋ねてくる。なかなか、商売上手だ。その「つくね」は3本で460円。いい値段だ。その「つくね」ももらってみた。いわゆる、ボールと呼ばれる「つくね」でなかなかうまいが、やはり身は小さかった。ただ、タレがうまい。黒さが際立つ独特のタレ。甘味と辛さの微妙なバランス。カミヤの串焼きのうまさは間違いなくタレだ。

10本ルールに面食らったが、そこは串焼きのうまさがリカバリーしてくれた。いや、言い換えると、うまいという自信の元に10本ルールがあるのかもしれない。

あわよくば、ボクはこの串焼きでホッピーが飲みたい。


■ 「もつ焼き カミヤ」の過去記事

 

居酒屋放浪記NO.0045 ~ホッピーはいつもへべれけの味~「もつ焼きカミヤ」(港区新橋)

居酒屋放浪記NO.0155 ~『アド街』に異議あり!~ 「もつ焼き カミヤ)」(港区新橋)

居酒屋放浪記NO.0227 - 神田でモツといえば! - 「もつ焼専門店 カミヤ」(千代田区内神田)

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