
CX-8を駆って第一京浜。ディーゼルの太いトルクが心地よい。応答性の良さとはこういうことをいうのか。2時間のドライブを終えて新子安にてクルマを返却。さて酒でも飲むか。
京急新子安駅へ向かう途中、船のドックを通った。埋め立て前は漁業に携わる人もたくさんいたのだろう。
第一京浜を北上し、新子安駅に。意外にも酒場が何軒かある。そのうちの一つ、「諸星」が目についた。大阪にある大衆酒場のような大きな暖簾。屋号の前に、「市民酒場」と書いてある。言葉の意味は分からないがとにかくすごい自信だ。確実に名店である。店内はまだ暗く、準備中の様子。そうか。まだ17時前だったか。どこかで時間を潰すかと思ってたら、数軒隣に立ち飲み屋があった。しかも、もう開いているようだ。
「立ち呑み本舗 じおう」。
本舗とは随分大上段に構えている。どれ、ちょっと入ってみるか。
店内はうなぎの寝床のように細長く、手前に立ち飲みカウンターが縦に続く。客は誰もなく、カウンター中央あたりに陣取った。まずは、「ホッピー 白」。うん。久しぶりの「ホッピー」だ。
焼き物を「ねぎま」×2、「つくね」、「ハツ」を一本ずつ、タレでオーダー。そして、すぐ出るおつまみとして「ポテトサラダ」を追加した。「ポテトサラダ」はやけに白く、業務用の雰囲気がプンプン。いや、仮に手作りだとしても、これが店の全てを物語っている。すぐに出せる肴に手間暇かけることで、まずはお客さんに感動してもらう。これが、リピーター客を作る分水嶺といっても過言ではない。たかが「ポテサラ」。されど「ポテサラ」。一時期のブームは去ったが、居酒屋各店でアイデアを出しあい、様々なポテサラが提供されている。生意気なことを言えば、「ポテトサラダ」で、その店の仕事ぶりが分かるほどのリトマス試験紙のようなメニューだ。
串焼きの数々が出てきた。
うん、うん。これはいける。ようやく一息つけた。
しかし本舗の名前を名乗るとは大胆だ。言うまでもなく、本舗とは、そのおおもとの店という意味。したがって、立ち飲みの最上流を名乗っている。そろそろ、5時になったし、次の「諸星」で、飲みなおしするしかないと思ったところ、メニューの一つが目に入った。
「チーズカリカリ」。
おや、「晩杯屋」の看板メニューではないか。これを一つ頼んで、最後にするか。
しばらくして、出てきたその「チーカリ」は、「晩杯屋」のそれと比べて、やや大振り。味は、似たり寄ったりだが、ボリュームの点で本家を凌駕している。もしかしたら、本舗って、こういうことなのか。
その通りだと思います。
自分とこの宣伝みたいで恐縮ですが。子安の諸星はまぁいい店でしたよ。
https://funayama-shika-3.blog.ss-blog.jp/2016-11-24
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こんにちは。
ポテサラのご見解、ありがとうございます。
「諸星」は偶然見つけたんですよ。横浜の古典居酒屋の代表だなんて知らなかったです。
いつもは、立ち飲みを優先しますが、この時は違いました。
本命が「諸星」にシフトしました。