I田さんの掛け声で、我々は「岩手屋」を出て、次の店に向かった。徒歩約3分。「たける」という店である。I田さんだけでなく、Iサカの社員、御用達だそうだ。時にはO山会長もこの店を使うらしい。I田さんは、北海道から魚が送られてきたら、「たける」に持っていって調理をさせるのだとか。いいように使っているようだ。
その「たける」。いい意味でも悪い意味でも、普通だ。特徴がないといってもいい。
21時近く。いくら雨上がりといっても、お客が皆無というのはちょっとさみしい。我々6人は、その貸し切り状態となった店のテーブルについて、リラックスした。とりわけ、一番のびのびしたのはI田さんだと思う。自分のホームグラウンドに戻ってきて、気兼ねなく声も出せるし、気が置けないマスターとママに冗談を言っている。そのマスターとママがいい人で、にこにこと話しをきいているのだ。
I田さんが、ボトルキープをしている焼酎が出てきた。「れんと」。これをご馳走してくれるという。自分はロックでいただくことに。お通しは、「冷奴」。海苔の佃煮がまぶされている。
「つまみは適当に頂戴」とI田さんがママに言うと、出てきたのが「ごぼうチップス」、そして「フライドポテト」。これがけっこう、いいアテになる。
「岩手屋」でけっこう、焼酎飲んだのに、全然酔えないのはやっぱり、常連さんに叱られたからかしら。多分、6人のメンバー全員が酔えていない状況。あぁ、やっと伸び伸びと酒が飲めるという感じ。
いいお店っていう定義は非常に難しい。おいしい料理や酒があるのもいいお店だし。マスターやママの人柄がいいのもいいお店。リラックスできて伸び伸びできるのもいいお店。それに照らせば、「たける」もいいお店だ。
「れんと」のロックを3杯も飲んだら、すっかり気持ちよくなった。一時はどうなるかと思ったけれど、最後はみんなで楽しく飲めた。終わりよければ全てよし。最後は「たける」で良かったな。
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