居酒屋さすらひ 2165 - ジャンさんと祝う20周年 - 「杯一」（北区東十条）

東十条駅に着き、ほどなくするとジャンさんが現れた。あわよくば、ターミネーターの登場風に画像を撮ろうと思っていたのだが、

ダダーンダンダダーン。

ジャンさんとは大船以来、2年半ぶりになると思う。

ジャンさん御用達、「との山」にお邪魔させてもらった。楽しかったな。

この日は「居酒屋さすらひ」開始20周年企画の飲み会なのである。

「居酒屋さすらひ」は2004年の11月に第一回を掲載して以来、2024年で20周年を迎えた。そのお礼ということで読者ご招待企画を開催し、ジャンさんが当選されたのである。今回、ジャンさんを2022年の「居酒屋アワード」受賞店「杯一」にお連れした。奇しくも3年前、ジャンさんと訪問して以来の「杯一」である。

お店は比較的混んでいた。

3年前、コロナの只中にあった頃、「杯一」に通った。あの当時は、お客さんが少なく、居心地がよかった。コロナが弱毒化するにつれ、常連さんが戻ってきて、少しずつ居心地が悪くなり、自然とこの店から足が遠のいた。その後何回か来てみたが、満席だったこともあった。

この日も常連さんでいっぱいである。

我々はコの字カウンターの入り口手前側に着席した。左右のカウンターは常連さんで占められ、大相撲中継を見ながら、各々飲んでいる。　

まずは「生ビール」で乾杯。

そしてすぐさま、「焼きそば」。

すぐに出てくるものがほしくて、ママにいうと「おでん」を勧められ、適当にとってもらった。

ジャンさん、北区はおでんの町なんですよ。

赤羽の「丸建水産」、王子の「平澤かまぼこ」、あとどこだっけ、田端のどっか。その誉高き、おでんの町に相応しいうまいおでん。

オーダー係のママはかつていつも切り盛りしていた人と違っていた。かつてのオーダー係は厨房側にいる。役割が変わったのだろうか。昔、一度、旧オーダー係と厨房が激しく喧嘩しているのを目撃したことがある。ものすごい剣幕でドン引きした。

この日は穏やかだった。

「生ビール」を飲み干し、「ホッピー」白に切り替えた。

そのタイミングで、「キャベ玉」をオーダー。自分にとっての一番星。このメニュー、調理に時間がかかるため、早めに頼んでおかなければならない。

「キャベ玉」は今や高級品である。

あらゆる物価が高騰する中、中でもキャベツと卵は今、大変なことになっている。「キャベ玉」の値段は以前と変わらないけど、利益はどうなっているのか。言い換えると、客にとってはお得な料理になっている。

お互い、近況を報告した。これからの人生のこととか、お互いの伴侶のこととか。　

不思議な縁である。

ひざげりさんが紹介してくれたサイトを見て知り合ったジャンさん。「居酒屋さすらひ」は1,000回記念も20周年記念も、ブログで知り合った方がお祝いをしてくれた。これは間違いなく財産である。

ともすると、一生会えなかった人に会えたのはブログという窓口があってこそ。長くやっていればそれなりにいいことはある。

すると、ジャンさんは日本酒にチェンジ。

じゃ、自分も日本酒に。

楽しいから、お酒がうまい。

実は帰宅後、かみさんに聞かれた。

「自分だけ楽しんで来たんじゃないの」と。

さすが鋭いな。

「んが、んっん」。

その後、とんかつ、ポトフ、鯖の塩焼きをいただき、日本酒もおかわり。夜は更けていく。

次の10年もお互い健康で飲めたら最高。

そんな気持ちで〆た飲み会だった。

ありがとうジャンさん。