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駅そば、路麺、受難の時代。蕎麦店の閉店が相次いでいる。拙欄でも、この数回は閉業の店を何軒か見送ってきた。
我が町の東十条駅に隣接した「そば清」もとうとう閉店した。創業から五十余年、惜しくも、その歴史に幕を閉じたのである。
白いカウンターは、丼が動くことでこすれた痕がつき、店娘は何度も改築した痕跡を残す。
「そば清」は、値段も抜群に安価だった。「かけそば」が260円。その価格は破格だ。また、変わり種の蕎麦も存在した。「ソーセージそば」(330円)。実際は、ソーセージ天のせのそばである。ソーセージ好きには堪らなく、ボクは大好きだった。
そばは茹で置き。つゆは甘め、かえしはみりんが多めなのだろう。トッピングに、わかめとネギが入る。サービス満点のそばだった。
惜しむらくは、カレーを食べ損ねたこと。店の看板には、大きく「インドカレー」と書いてあり、いつか食べるぞ!と意気込んでいたが、それきりになってしまった。
東十条の老舗路麺の閉店は、ちょっとショックが大きい。とりわけ、東十条は純喫茶の「珈琲 画伯」が今年に入り、閉店した。古い店が次々に消えていくことは、なんとも寂しい。
今まで、ありがとうございました。
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