どこかで昼飯を食べなければならなかった。しかも早い段階で。今晩の夕飯はご馳走してもらうから、なるべく早くお昼を済ませてそれに臨みたかった。東京駅の新幹線乗り場の立ち蕎麦を利用するのも一つの手だったが、それだと遅い。13時台に食べておくのが得策だった。駅蕎麦がある駅は、西日暮里、上野、御徒町、秋葉原、神田。西日暮里と御徒町は「いろり庵きらく」だからパス。上野のぶよぶよ蕎麦にしようか逡巡したが、結局パス。ならばと秋葉原で降りて、久しぶりに「田毎」の暖簾をくぐった。
時刻は13時を過ぎたばかりなのにお店は空いていた。以前はこんなことはなかったような気がする。
自販機で「かき揚げそば」(410円)のボタンをプッシュ。通常なら「そば」か「うどん」のチョイスが必要だが、この店では「温」か「冷」である。もちろん、「温」にON!立ちと座席を選べるが空いていたから 座ってみた。駅の通路側の席。ここでは人の行き来が見えるのだが、時折その人らと目が合ってなんとも言えない気分になったりする。蕎麦を手繰って頬張っている時に目が合うと辛い。
そばのつゆは意外にあっさりだった。もっと濃くて甘かったような記憶があるが気のせいかも。そんなに通ってないし。ただ、ちょっと物足りなかったのは事実。「富士そば」なら、もっとキリッとしているのにと思ったほどだから。でもかき揚げはおいしかった。種がしっかりしていてカラッと揚がっている。時々、冷たくなってベチャってなっている時もあるけど空いてたら、こんな恩恵があるんだね。
今回、「蕎麦屋さすらひ」で「新田毎」が登場するのは5回目。いつも元気がある同店がなんだか沈んで見えるのは気のせいではないなも?かつてはアイデア蕎麦で駅そば界をリードした「新田毎」、あの頃のアグレッシブさを取り戻してもらいたい。
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