魚も酒も最高だった。ボクのような素人でも魚の違いは一目瞭然だった。キトキトの魚の歯ごたえの余韻もつかの間、酒をツイーと流せば、その旨みがお互いに溶けて、口の中いっぱいに広がっていく。
串焼き全盛の時代に魚料理の立ち飲みは貴重だ。「魚金」は少し砕けているが、ここはカジュアルな割烹の様相すら漂わせる。新橋の立ち飲み屋が成熟し、進化を遂げてきた証だ。
今、新橋で最も勢いのある立ち飲み屋が、烏森の最終ラインに控えている。 . . . 本文を読む
ビールを飲み干し、「お茶ハイ」(300円)を頼んだ。つまみは「サバ缶」。サバの水煮である。
缶詰回帰の機運はもしかすると東日本大震災が契機だったのかもしれない。保存食として万能な缶詰が見直されるとともに、イナバのタイカレーといった新たなジャンルが登場し、缶詰は再び脚光を浴びだした。
「サバ缶」と「お茶ハイ」の組み合わせは抜群だった。骨も口の中でほろほろになる。やや甘辛い味付けとお茶の爽やかな風味が西川口の雰囲気といっしょに溶けていくように感じた。 . . . 本文を読む
処暑を過ぎて、爽やかな風が吹き抜ける。
成田山参道の店先のあちらこちらに樽酒が積まれ並ぶ。
杉玉もいいけれど、この風景も悪くない。
参道を彩る軒先の樽酒。
撮影地:千葉県成田市
カメラ:Sony Ericsson IS12S(ケータイ)
オリンピックは東京に来るのか?
撮影地:東京都新宿区/国立霞ヶ丘競技場
カメラ:Sony Ericsson IS12S(ケータイ)
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金の斧と木製の斧を持つ物が一瞬のうちに入れ替わる街。灰とダイヤモンドの物語がこの街のどこかで今夜も紡がれる。栄華を極めた者も明日は容赦なく立ち飲み屋のカウンターに立ち、安価な焼酎に安らぎを覚える。一方、持たざる者は、川口オートで声を涸らし、その日の明暗で今夜の行き先は変わる。立ち飲み屋のカウンターか、それとも高級クラブか。 . . . 本文を読む