雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

5,000万光年の銀河たち

2018年02月12日 | 天体写真(系外銀河)
今年に入ってまともに撮影できたのは1月14日の一夜だけ。
もう2月の新月期に入ってますが、今月の撮影は雪も多く期待できないでしょう。

撮れないからブログお休み というのもモチベーション維持によくないので
これまでに撮った北天のメジャーな系外銀河を選んで、
見かけの大きさほんとの大きさ の比較をやってみました。

まずは
見かけの大きさ

画像はVC200L鏡筒+レデューサ(合成焦点距離1,278mm)で撮った銀河を合成したものです
上の画像には大きすぎて合成できなかった北天の銀河のNo.1、No.2が抜けています。

さんかく座にあるM33銀河で、VC200L+レデューサーで なんとか全体が収まります 
大きすぎて銀河の一部しか写せないのが ・・
( R200SS+コレクタ-PH(合成f=760mm)で撮ったものをVC200L+Red(f1278mm)の写野で切り出しています )
おなじみのアンドロメダ座の大銀河です。

各画像の範囲はcanonの60Dカメラで撮った写野枠にそろえてありますので、
この大きさの違いは そのまま見かけの大きさの違いになります。
ここまで見かけの大きさが違う最大の要因は銀河までの距離にあります。
今回掲載した銀河までの距離を近い順に記すと・・

M31 (アンドロメダ座大銀河)・・ 235万光年
M33 (さんかく座)・・ 280万光年
M82 (おおぐま座)・・1,150万光年
M81 (おおぐま座)・・1,200万光年
M64 (かみのけ座)・・1,700万光年
M51 (りょうけん座)・・2,300万光年
M101 (おおぐま座)・・2,500万光年
NGC891 (アンドロメダ座)・・2,730万光年
NGC4565 (かみのけ座)・・5,690万光年
ステファンの五つ子 (ペガスス座)・・2億7,000万光年
( * 距離のデータは 『 大宇宙SCALE 誠文堂新光社 』 他より ) 

北天の銀河No.1(M31)、No.2(M33)がずば抜けて大きく見えるのは
わたしたちの天の川銀河系に近いお隣の銀河だからなのですが、
アンドロメダ大銀河(M31)の大きさは天の川銀河の倍の大きさがあるそうです。
アンドロメダ大銀河が近いだけでなく、実際にも大きい銀河なのかどうか?

という訳で
ほんとの大きさ を比較

見かけの大きさが距離に反比例していると考えれば、同じ機材で撮った画像があれば
一定の距離から見た各銀河の大きさを算出できます。
今回はちょっと遠方の5,000万光年から見た各銀河の大きさに補正してみました。

アンドロメダ大銀河M31とM33も同じ画像内に加わっています
実は見かけの大きさの画像から大きく様変わりしたものを期待していたのですが、
ちょっとがっかりの結果になってしまいました。
( 真横から見たNGC4565の巨大さは確認できました )

大きさの違いが常識の範囲内だったのは
渦巻き銀河だけを選んだことと関係があるのでしょうか?


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結果としてはちょっと企画倒れの感ありなのですが、
ステファンの五つ子 の一つはごく近い銀河
なんて とこにもこだわってみました。

2月9日 23時半頃 雲が薄くなってオリオン座が見えていたので三脚で固定撮影しました

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コメント (4)
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