雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

彗星撮るのは久しぶり、朝12Pと夕62Pで2彗星

2023年12月10日 | 天体写真(月・惑星・彗星)
まだ4日夜に撮影した分の掲載が残っているのですが、
一昨日8日夜は月明りの影響もなく一晩中撮影することができました。
透明度は今一だったのですが、今年最後になるかもしれない星空のプレゼントに
狙うは開催期日がまじかとなった天体写真展用の『オリオン大星雲』。
こちらの方は別途結果報告するとして、今回は事前の撮影プランで急遽組み込んだ
夕方と朝方の2つの彗星の写真を優先すべきとの判断で順不同で掲載することに。

まずは夕方、西に傾いた こと座を通過中のこの彗星。
 12P ポン・ブルックス彗星 と ベガ (こと座 通過中) 
( 元画像の 50%に縮小 恒星位置基準で重ね合わせ )
右上のまばゆい星はこと座のベガになります (  上 が 北 になっています )
撮影DATA : 2023/ 12/ 8 17:58’~ Vixen R200SS(コレクターPH) (合成fl=760㎜)
露出 100秒 × 25枚 (Gain300) LPS-D1フィルター ASI533MC Pro(冷却-10℃) タカハシ EM-200 Temma2M  
ステラショット2(導入・撮影・オートガイド) ステライメージ9(画像処理)
いつもの彗星写真なら彗星核の位置を基準に重ね合わせるのですが、今回は彗星の動きが遅いため恒星位置基準を先に。
彗星核を基準にするとこうなります。 ↓
尾の向きはなんとかわかりますが、残念ながら長く尾を引いた姿は撮れませんでした。
それというのも、薄明直前からの撮影で空が明るく露光時間が延ばせなかった事、
撮影枚数を増やそうとしたのですが、西側隣家の屋根にかかって撮影を終了せざるを得なかったことがあります。

彗星撮影時の状況がわかる「只今撮影中ショット」です。 ↓
( 鏡筒の向いた方角に見える小さなが今回の撮影範囲です )
2023年12月8日 18時38分~ Tamron Zoom(fl17mm F2.8)30秒×5枚 ISO1600 
ソフトフィルター使用 kiss DX(SEO-SP2) 三脚固定撮影
おまけに夕方まだ時間が早いため、はす向かいのお宅の車庫の防犯灯がこうこうと明るく照らしています

こちらの12P彗星はこの先 西空で星座を移動しながら、
春にかけて明るさが3等級にもなるということなので期待したいですね。

一方、朝方撮った 62P 紫金山 彗星の画像も処理は終わっているのですが、
現在8等級でこの先暗くなっていくだけなので、後日の記事に掲載したいと思います。
(期待させておいてスミマセン)


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8日夜は思いがけない星空で一晩中撮影ができました。
この夜のメインタイトルの『オリオン大星雲』の多段階露光も無事終了。
3日後に迫った 上越天体写真友の会第二回天体写真展』に向けて画像処理開始。
ところが多段階露光の処理が困難を極めています。
無料ですので、近隣の方はぜひご覧ください


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