インプレッサWRC2008、発進!

2008-05-30 12:46:04 | WRC・ERC・Dakar Vol.1





    BP Ultimate Acropolis Rally of Greece




      




   いよいよ、悪路ポリス・デビューである。

   シェイクダウンでの走りはまずまずで、

   コーナリングも安定している様子。

   ここに来て、1戦前倒しの投入ということは、

   テストで、ニューマシンの方が、ポテンシャルが上!

   ということだ。

   本番の好結果がジャンボジェット!(機体が大きい)



   マシンについてちょっと・・・



   90年代始めのWRCマシンは、ちょっと大柄だった。

   ダウンサイジングでレガシィから引き継いだインプレッサ、

   1993に登場して依頼、改良し、使いつづけたシャシーは、

   フォード、シトロエンに比べて、ショートホイルベースだ。

   しかも、前後オーバーハングが大きい。

   これは、ハンドリングに大きく影響する要素。

   ショートホイールベースは、機敏なハンドリングをする、

   反面、トラクション不足、高速での安定性に欠ける。

   プジョー206などは短くて動きが良かったマシンだが、

   デファレンシャル、サスペンションの性能が上がり、

   「曲がる」ことが進化し、フォード、シトロエンの

   新設計のマシンは、ロングホイルベースとなり、

   スバルは、高速域で差をつけられていた。

   今回、85mmも長くなりライバルのマシンと並んだ。

   

   他には、インプレッサの特徴であるボンネットの・・・

   エアインテークがなくなった。

   インタークーラーへは、フロントグリルから導入する方式。

   どうやら、ボンネットの裏側のダクトを通る仕組み、

   空気抵抗の面ではメリットがある。

   ミッションも新型になって、ドライブシャフトの位置が、

   より前方になり、エンジン、ミッションが後退した。

    

   15年ぶりの大変身のシャーシーは、どんな結果をもたらすのか?

   単に、4ドアセダンから5ドアハッチバックへと、

   見た目の違いより、なによりシャシーの違いに注目だ。


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   さてラリー展望


   アクロを制するものはWRCを制す


   と、言われ続けてきた、ギリシャの悪路。

   ローブは1度しか勝っていない。

   マーカスがプジョー307の頃だ。

   以来、2位までは行くのだが、あと1歩及ばない。

   今年はどうか?

   

   アクロの悪路は、ダスティだ。

   先頭は、ロードスイーパーとなるのはまちがいない。

   Day1は、ヒルボネン、ローブ、後金損の順。

   ラトバラ、ソルド、ガリ、兄、弟、と続く。


   ラトバラ、ソルド、ペタやんのタイムに注目だ。

   しかし、無風で巻き上げた誇りが飛ばないと、

   クリアーな時に走った者が有利になるし、

   午後からのリピートでは、路面はよくなっている。


   キーとなるのはタイヤか?

   アクロの悪路の尖った岩がタイヤを痛め付ける。

   ピレリのハードコンパウンドがグリップダウンする。

   大量リードもパンクで脱落。



   ギリシャの女神は誰に微笑むのか、楽しみだ。



   (明日は、Day1のリポート)