栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

長崎市長選に対する読者からの投稿(1)

2007-05-01 11:56:13 | 視点
 今回は「栗野的視点(No.115):長崎市長選は我々になにを教えたのか」に対して読者から寄せられたコメントを転載します。
投稿があったのは4月25日夜(No.115を配信した直後)でしたが、その日から少しバ
タバタしていて配信が本日になりました。

 それにしても最近の日本人はおかしい。
違う環境に対し、一切認めない、他者に対する排除の論理が強く働いています。
学校でのイジメ問題もそうですね。

 伊藤前市長が射殺された直後だというのに、今度は田上市長に対し、辞めろという
脅迫電話などがかかってきているようです。

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栗野様、吉田です。

今日の長崎市長選挙の分析、秀逸でした。
同感するところが多かったです。
(あ!いつもがダメだ、というわけではないですよ。
念のため)

以下これに関して雑感です。

①長崎市郊外地域の得票が横尾氏に多かった、という点。
やはり郊外=田舎の人の素朴な感情が反映された、
と考えるべきだと思いました。

②悪人顔という指摘。
これは、私は必ずしもそうは思いませんでしたが、
あの黒縁メガネは少々印象がどぎつかったかも知れませんね。
ニヤついていた、というのは私はよく知りません。
因みに、吉田修一著「悪人」という小説を最近読みました。
これは、面白かった。
そういえば、その芥川賞作家の吉田修一氏、長崎出身でした。

③娘さんのあのヒステリックな叫び。
これは、いけません。
日本人の心情にあいません。
日本人の心情では、ああいう場面でも、じっと耐え忍ぶ。
なにも言わない。
「力不足でした、申しわけありませんでした」とでも言う。
これでないと、いけません。
でないと、父君の一長氏も浮かばれません。
横尾氏の評価を下げるかもしれません。

④世襲はだめだ、という指摘。
あの状況での世襲ノーという市民の判断と、国会議員に多数みられる
世襲OKのその差異は一体なんなのでしょうか?
殺された場合には、世襲はノー?
そうでない場合は、OK?
この差がなんなのかが、私もよくわかりません。
これを期に、世襲Noの動きが全国に波及することを望みます。

⑤言及されていない部分。
伊藤後援会の主導による横尾氏擁立と、これに反発する地元財界との関係。
これは多分新聞報道の通りだと思いますが、この間の事情、
私も少し知人に聞いてみようと思います。

総じて、日本人が選挙のときに下す判断は、理解できたり、
出来なかったり、よくわかりません。
だから、選挙は最大のエンターテインメントなのかも知れません。

しかし、今回の長崎市長選挙は日本の将来にとって良い判断だったと
感じております。

以上、少々酔っ払っての感想ですから、読み流してください。

         (株)地域マーケティング研究所・吉田 潔