栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

環境問題は頭から入ると長続きしない。

2007-05-07 08:49:51 | 視点
 「マイ箸を作ろうと思う」
こう言うと、決まって「なぜ?」という言葉が返ってくる。
マイ箸を持つだけではなく、作るとなるとそれ相応の理由があるに違いない。
一体それは何だ、と彼らの目は好奇心に輝くのである。

 「割り箸の使用量は年間約250億膳。家が2万軒建つのに匹敵する木材が使われている。割り箸は間伐材を使用していると思っている人もいるようだが、割り箸の90%は中国からの輸入である。
 年々ひどくなる黄砂の飛来は森林破壊の影響であり、中国政府は環境保護の観点からも昨年、割り箸用木材価格の値上げに踏み切っただけでなく、今後1、2年内に割り箸の国外輸出禁止措置を取ろうとしている。そのため現在ではロシアやベトナムからの調達に業者はシフトしつつある。
 地球温暖化防止のために出来ることから始めなければならない。そのためにマイ箸を作って売ることを考えている」

 多くの人はこんな言葉が返ってくるのを期待しているようだ。
否定はしない。
だが、私の考えは別にある。

 「環境問題は頭から入ると長続きしない」
というのが私の持論である。

  続きを読む


あなたの自慢の一枚を色鮮やかに美しく無料補正