栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

成熟市場にはいかに参入するのか

2007-06-05 08:34:39 | 視点
 マイ箸を作る理由を前々回の「栗野的視点No.118:なぜ、リエゾン九州でマイ箸
を作るのか(1)」
で2つ挙げた。
 1つは地球温暖化防止のためだが、「地球温暖化防止のためにマイ箸を持ち歩こ
う」と言っても、実際に持ち歩く人は少ないかもしれない。ところが、カッコよく
て、オシャレで、人に自慢したくなるような箸を買えば、恐らく多くの人が持ち歩
くだろう。つまり地球温暖化防止のために、と声高に叫んだり、大上段に構えるの
ではなく、一種のファッション感覚でマイ箸を広げようというわけである。

 もう一つは、これこそがリエゾン九州の活動と密接に結び付いているのだが、マ
イ箸を作ることで地場中小企業にマーケットのとらえ方、商品開発の視点、新規参
入の仕方などを実践的に学んでもらうためである。

◆成熟市場への参入

 例えば箸市場を考えてみよう。
この市場は新規市場でも拡大市場でもなく、成熟市場、飽和市場である。
日本食市場が縮小していることを考えれば、将来的にも市場が拡大することは望め
ないどころか縮小市場といった方がいいだろう。
普通、このような市場への新規参入はありえない。
いわんや異業種が参入するような市場でない。
そんなことは誰でも分かることであり、そこに敢えて参入しようというのだから冷
ややかな目で見られても仕方ない。

 しかし、人が無謀と思うところにこそ道はあるものだし、戦い方によっては勝算
はある。
戦う前に諦めるのではなく、どう戦えばいいのかを知ることこそが重要ではないか。

◆2通りのマーケットの攻め方

 一般的に市場(マーケット)の攻め方は2通りある。
一つは
      (略)

◆信長の戦術に見る市場攻略の仕方
      (略)

 ここでちょっと角度を変えて、市場攻略という観点から織田信長の戦い方を見て
みたい。

 現代風に言い換えれば、今川勢は成熟市場だろう。
そこへベンチャー企業の信長が戦いを挑んだという構図である。  

  記事全文はリエゾン九州のHPで


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