栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

安全性のためにもマイ歯ブラシを持ち歩く時代に

2007-06-16 00:14:53 | 視点
中国製練り歯磨きから毒性物質、厚労省が自主回収指示(読売新聞) - goo ニュース

 講演で岡山に行った時のことだ。
宿泊は駅の近くのワシントンホテルにしたが、チェックイン時に「歯ブラシなどはどうしましょうか」と聞かれた。
一瞬意味が分からなかったが、「ご自分のものをお持ちのお客様もいらっしゃるので、当ホテルではお部屋に用意してないのですが、ご必要なら用意させていただきます」という説明を聞いて納得。

 最近、宿泊して気付くのだが、ビジネスホテルが地球環境保護の動きを強めている。以前、東急イングループに泊まった時は「グリーンコイン」制を導入していて、歯ブラシ、カミソリ、シャワーキャップを使わなかった時は備え付けの「グリーンコイン」をフロントに持っていくと、収益の一部を地球環境保護のために使うシステムを導入していた。

 私は普段からマイ箸を持ち歩き、割り箸を使わないようにしているが、これからはマイ箸だけでなくマイ歯ブラシも持ち歩く時代になったかと思ったものだが、今回のように中国製練り歯磨きから有害物質が検出されるようだと、ますますマイ歯ブラシを持ち歩く必要に迫られる。
 多くのホテル、旅館で使用されている歯ブラシセットはいまやほとんどが中国製だろうから、備え付けの歯ブラシを使って害があったのでは堪らない。

 ところで、ホテルがエコを打ち出すのには地球環境保護の他にも理由があって、経費節減に大きく貢献するからである。
宿泊客がホテルの備品を使わなければその分利益率が上がる。
地球環境保護に貢献しながら、その実経費節減にも貢献する一石二鳥の手なのだ。
エコはエゴに通じ、儲かるというわけだ。


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