栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

たかがメールアドレスと侮るなかれ。

2007-08-19 17:26:03 | 視点
 つい4、5年前まで、名刺に記されているEメールアドレスを見ても、「社長、ご自分でメールは見られますか、それともどなたか社内の人が開かれますか」と聞いていたものだ。
いまはよほど相手がご高齢でない限りそんな聞き方はしない。
もう電話やFAXのように、誰もがEメールのやり取りをするのが当たり前の時代になっているからだ。

 このようにEメールが通信手段として広まってくればくるほど、Eメールアドレスがある種市民権に似たものを持ってくる。
名刺にも電話、FAX番号と同じようにEメールアドレスを書くようになるし、ちょっとした連絡等はEメールでやり取りすることが多くなる。
そうなると、たかがEメールアドレスといえなくなる。

 ところが、たまに驚くようなアドレスを付けている人を見かけることがある。
例えば社員10人前後の社長がboss@と付けたり、oyabun@、shachou@と付けたりしているのにお目にかかったことがある。
ともに堅気の人で、その筋の人ではない。
恐らく社内で「ボス」とか「親分」と呼ばれているのをそのままEメールアドレスに付けたのだろうが、知らない人が見ればビックリするに違いない。
純然たるプライベート用のEメールアドレスならまだ話は別だが、仕事用のEメールアドレスとくれば、その人の常識をちょっと疑わざるをえない。
たかがメールアドレスと思っているのかもしれないが、Eメールが一般的になりつつある現在、ふざけたメールアドレスは信用を失墜させるだけだろう。


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