栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

ちょっとうれしいサービス

2008-02-07 00:59:56 | 視点
 ハードは後から作るものに分があるが、顧客の心を掴めるかどうかはハードよりソフトである。
ハードは金がかかるがソフト(サービス)には金がかからないのだから、これほどいいものはない。
にもかかわらず、サービスをおざなりにしているところが結構多い。
そんな中で今回は岡山でちょっとうれしいサービスを経験した。

 一つは居酒屋だったが、ホテルに帰ってからそのことに気付いた。
朝出かける時、靴が汚れていたのに気付いていたから部屋に入るとすぐ靴磨きにかかった。
ところが、汚れていたはずの靴がきれいに磨かれていたのだ。
靴を脱いだのは居酒屋しかないから、どうやらその店がお客様サービスに磨いてくれたに違いない。
なかなか気が利く居酒屋である。

 もう一つはホテルのサービスである。
前回にも書いたが宿泊するホテルは毎回替えて、「安くて、いいホテル」を探している。
今回は昨年11月に完成した東横インにした。
じゃらんnetで調べるとベッドがセミダブルとなっていたし、オープンからまだ2か月なので新しいということ、おにぎりと味噌汁の朝食とはいえ、朝食付きで宿泊料が6,090円とリーズナブルだった。

 結果は全般的に満足行くものだったが、なかでもうれしかったのは部屋に加湿器が置いてあった(写真)ことだ。
ホテルの客室が乾燥しているのは国内外を問わずどこも同じだ。
そのため朝起きると髪はパサパサ、喉はガラガラになる。
こうした状況を防ぐため、入浴後、浴室のドアを開けっ放しにして寝るという人もいる。
浴槽の蒸気で乾燥を防ごうというわけだ。

 それだけに東横インの加湿器設置は非常にありがたかった。
ちょっとしたことのようだが、こうした発想は男性従業員ではできないに違いない。
支配人以下女性で構成している東横インならこそ気付いたサービスだろう。