栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

歴史上の人物名の商標登録を認めるのはおかしい。

2008-02-18 23:31:58 | 視点
維新の志士3人を商標登録 萩市が特許庁に異議申し立て(朝日新聞) - goo ニュース

 もともと宮城県の食品製造会社が食品や酒類の商標として吉田松陰、高杉晋作、桂小五郎を05年6月に登録申請したらしい。ところが同社が破産したので、その権利を受け継いだ流通コンサルティング会社・東広(東京)が07年11月に商標登録したようだ。
 吉田松陰、高杉晋作、桂小五郎の名前が商標として認められれば、山口県は土産物などにこれら3人の名前を使えなくなる。山口が生んだ維新の志士の名前を山口が使えず、使う場合にはお金を払わなければいけないという妙なことになる。
そのため山口県萩市は登録取り消しを求め、特許庁に異議を申し立てたようだが、萩市だけでなく山口県あげて異議を申し立ててもらいたいものだ。

 もし、こういう例が認められれば西郷隆盛も勝海舟も皆商標登録されてしまう。
歴史上よく知られた人物名の商標登録を認めるのはおかしい。
なんでもかんでも申請されれば認めるというのはおかしな話しだ。
 江戸時代に数々のからくり人形、からくり細工を作ったことで有名な「からくり儀右衛門」の名前も商標登録されているが、こういう登録は認めるべきではないと思う。
 恐らく今後も類似のことは起きるに違いないから、今回のことをきっかけに特許庁にはきちんとしたルールを作って欲しいものだ。


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ヒット商品になった有田焼万年筆

2008-02-18 11:11:13 | 視点
 ベンチャー企業や中小企業は1つの技術や1つの商品に依存しているところが多い。本来なら次々に新しい商品を世に送り出すべきなのだが、なかなかそれができない。
もともとのリソース(資源)が少ないということもあるが、一つの技術・商品開発をすると、そこに安住してしまうからではないだろうか。
 その点、佐賀ダンボール商会の石川氏は違っていた。有田焼万華鏡がヒットすると、すぐ次の商品開発に取りかかっていた。

 「有田焼万年筆」--それが次の商品名だった。
万華鏡の時と同じなのは「有田焼」を使うことと、「異業種とのコラボレーション」で作ったことだ。
 今回のコラボレーションの相手は丸善とセーラー万年筆。
この2社とコラボレーションした理由を石川氏は次のように語る。

  全文は「リエゾン九州」のHP内に「有田焼で万華鏡を作り、世界に売った男」と題して収録しています。


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