栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

2次クレームを防ごう:「クレーム客をファンに変えた旅館」(2)

2010-01-11 16:28:29 | 視点
 前号で「クレーム客をファンに変えた旅館」について書いたが、少し関連補足をしておこう。

 旅館で起きた問題は次のような点だった。
 1.関西の客が熱海の旅館に宿泊した。
 2.料理が口に合わなかった。
 3.味が悪いと料理長にクレームを付けた。
 4.翌朝、女将が客に詫び、手土産を渡した。


 1から3までは比較的起こりうるパターンである。

 ところが、この後の対応にはいくつかのパターンが考えられる。

 A.当館の味はこれだ、と自らの主義を通すパターン。

 B.客の指摘を受け、味が変っていたのかどうかを確かめ、味が落ちていれば調理場にそのことを指摘し、改善を図る。
  イ.ただ、客にはその事実を告げずに無視する。
  ロ.

 C.調理場で実際に味を確かめてみたが、味はいつも通りだった。
  イ.客にはそれ以上の対応をしない。
  ロ.

 このほかにも対応はあるかもしれないが、以上のように大きく分けただけでも旅館側の取り得る行動には6パターンある。

 問題は客との間に軋轢が生まれ、それが2次クレームに繋がる可能性がきわめて大きいことだ。

 現実的に最も多いのが「Bイ」「Cイ」の対応だろう。

 今回、熱海の旅館の女将がとった対応は「Cロ」である。

なぜ、女将はそのような対応をしたのか


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