栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

年賀状に表れる性格

2010-01-14 15:54:33 | 視点
 今年は電子年賀状が少なかった。
というか届いたのは1通だけだった。
かくいう私も昨年は電子年賀状を中心に出したが、今年はやめて年賀ハガキにした。
 電子年賀状の方が文字は多く書けるが、もらった方の印象は薄いように感じたからだ。
やはりパソコンの画面で見るより、ハガキを裏表ひっくり返して眺める方が正月らしい。
なにより印象に残る。

 ところで、年賀状も書き方、出し方に性格は出るもののようだ。
安心できるのは毎年きちんと年賀状を交わす人。
そんな人からたまに届くのが遅れたりすると体調が悪いのではないかと心配になる。
相手が企業経営者の場合は、会社の業績が悪いのではないかとつい考えてしまう。
しばらく会ってない相手の場合は特にそうだ。
だから届くとホッとする。なんとか頑張っているなと、安心もする。
ところが、出した年賀状が返送されてきたりするとよけい心配になる。
電子メールも出してみるが、返事もない相手が1、2いた。

 出会ったその年だけ年賀状を出すという功利的な人も多い。
なんらかのビジネス的な繋がりを求めて年賀状を出すのだろうが、それでは人間関係は作れないと思うのだが。

功利的といえばビジネス上の関係が切れた(先方の都合で)瞬間、小郡市の某社のように創業者をはじめ1通も来なくなったところもある。
創業者には毎年自宅に年賀状を出しているのに。
もちろん今年も変わらず出しているが、それでも先方からは届かない。
こういう付き合い方を見ていると、業績が悪化したのも納得できる。

 よく分からないのは年賀状が来たり来なかったりする人だ。
そこに一定の法則がないからよく分からない。
気まぐれな性格なのだろうが、やはりこのタイプも人脈は作りにくいだろうと思う。

 かと思えば15年以上の付き合いがあるのに一度も年賀状を受け取ったことがない人、会社の住所でしか来なかった人が今年からそれぞれ自宅の住所で年賀状が届いた。

 年賀状は一番簡単な人脈形成ツール。
出すなら会社の官製年賀状ではなく個人的な年賀状、会社住所ではなく自宅住所を記し、出し続けてこそ人脈が作れると思うのだが・・・。