リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

コロナ禍の最大の被害者は子供たちかもしれない

2020年09月02日 | 日々の風の吹くまま
9月1日(火曜日)。☁☀。いよいよ9月。レイバーデイの三連休明けと共に新入学、新学年、新生活が始まる。日本でも9月入学を検討するようなことを言ってたようだけど、どうなったのかな。BC州では春からずっと休校していた学校を再開する予定だけど、教員組合は不満たらたら。子供を登校させるのをためらう親も多いそうで、登校しない子にはオンライン授業のオプションもあるらしい。親が在宅勤務などで家にいて勉強を監督できるならそれもありだろうけど、仕事に出なければ生活が立ち行かない人たちにはそんなオプションはない。ここでもコロナによって社会的な格差が炙り出された感じがする。

それにしても、未曾有のCOVID-19パンデミックで、世界中で経済はがたがたで、すごい数の人間が死んでいるし、日常生活に不自由を強いられた社会ではみんなイライラ、カリカリ、ウツウツという感じだけど、思うに一番大きな被害をこうむっているのは学齢期の子供たちなんじゃないかな。教育の機会が失われただけじゃなくて、学校などでほかの子供たちと遊んで社会性を身につける大事な時期に家に「隔離」されていたんだものね。交流できる生身の人間は親兄弟だけで、外の社会との交流はたとえリアルタイムであっても所詮は二次元で無機質なデジタル世界。何だか人間として成長するために不可欠なものを身をもって学ぶ大切な時期にその術を奪われた世代という感じで、彼らが社会の中核になる20年後はどんな社会になっているのかと思うとちょっぴり心配になる。

そんなことを思ったのは、けさは上の階から子供の足音が聞こえなかったことに気づいたから。上の「おっちゃん」(実はけっこう地位のある弁護士なんだけど)はウィークエンドパパで、引っ越して来てから3年、週末にほぼ必ず小さな女の子が来ていて、ときたま走る足音が聞こえていた。それが3月半ば過ぎにロックダウンが始まってからはパタッと聞こえなくなったまま前の前の週末まで泊まりに来ている形跡がなくて、どうしたのかと思っていたところ。前に住んでいた超迷惑家族の子供と違って、女の子だし、今はもう7歳くらいなので、何かの弾みでタタタッと走ってしまうだけのようで気にならなくなっていたから、急に聞こえなくなると逆に心配になったわけ。それがこの2週間は毎日(ワタシが勝手にプリンセスと呼んでいる)娘と一緒に過ごしていたようだっだ。

たぶん休暇が終わって仕事に戻るために、子供はきのうからママのところに戻ったんだろうな。第2弾の規制緩和の後はどこか外で会っていたのかもしれないけど、こんな風に両親の離婚で一緒に住んでいない親との交流を断たれた子供たちもコロナの被害者と言えるな。でも、自分の子とはいえ、今は遊びに連れて行けるところが少ないし、ご飯を食べに行けるところもあまりないし、おまけにエレベーターの故障でテイクアウトや宅配も不便極まりなかったから、40代半ばのアウトドア派タイプらしいおっちゃんが2週間も毎日1日中7歳前後の女の子の相手をするというのはさぞかしタイヘンだっただろうな。どうもごくろうさま。