リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

あちらの煙とこちらの煙で二重の災厄

2020年09月15日 | 日々の風の吹くまま
9月14日(月曜日)。け・む・り(上は☁らしい)。今朝の煙空はきのうより濃くて、ちょっと違った臭い。ゆうべ8時過ぎにニューウェストミンスター市のパタロ橋と電車専用のスカイブリッジの間にある川沿いのピア公園で大きな火事が発生して、近隣市町村の消防隊やバンクーバー市の消防艇も応援に駆けつけての消火活動にもかかわらず、朝になってもまだ燻っている煙が加わってのことだそうで、もう、何てこった。この公園は市の草分け時代の木製桟橋跡に10年くらい前に作られたもので、燃えたのはその古い桟橋の下の杭。たっぷり浸み込んだクレオソートから出る有毒な煙がアメリカからの森林火災の煙に混じって、AQIは天井知らずらしい。現場周辺の一体は立ち入り禁止で、住民には窓を閉めて外に出ないようにとの勧告が出て、近くの小学校と風下にあたる地区の小学校と中学校は臨時休校だって。やれやれだなぁ、もう。

何とも不思議なのは、メディアの写真で見るとほんとに大きな火事だったのに、PCのモニターからちょっと顔を上げるといやでも目に入ったはずなのに、煙空に炎が映って赤くなっていたはずなのに、消防車のサイレンが聞こえたはずなのに、ぜぇ~んぜんっ気が付かなかったこと。それくらい謎解き仕事に没頭していたってことなのかな。カレシがレッスンをやっている間はワタシもヘッドフォンでラジオを聴いていたから、サイレンは聞こえなかったかもしれないけど、それにしてもガラス張りのオフィスにいて、視線の先で起きていることにまったく気づかなかったとはほんっとに不思議でしょうがない。

昼近くになって、空の上の方は太陽が切れ切れの雲の間から青白い顔を出しているのが見えて来たし、アメリカの煙はロッキー山脈を越えてお隣のアルバータ州にも流れて行っているそうだから、ちょっと薄まりつつあるのかもしれない(と期待)。てことは、煙に巻かれているのはニューウェストミンスターと隣接する地域だけかな。こっちの煙は地表近くを這っているというのか、川までは歩いて20分くらいの2キロもない距離なのに、我が家からの視界はまるで霧の中にすっぽり入った感じで、100メートル先がかすんで見える。煙は汚れているようには見えないけど、燃えているのがクレオソートだから、ちょっとドアを開けただけで、うへっ、くっさぁ~い。あわててドアを閉めても、しばらくは目がちかちか。

   東の方も   
   南の方も

いくらドアや窓を全部しっかり閉めていても、マンションの建物自体は自然換気になっているから、いやでも外の空気が入って来るし、換気扇を回して汚れた空気を外に出してもその分補給空気として外の空気が入って来るわけで、どうしようもない話。桟橋の(けっこう広い)板張りのデッキを重機で撤去しなければ下で燃え続けている火を消すのは難しいと言うことで、完全に鎮火するまでに2、3日はかかるそうだから、アメリカの煙が押し寄せて来て以来、寝ている間だけ寝室でかけていた空気清浄機を日中はオフィスの外の廊下に置いてがんがんかけるしかなさそうだな。あぁ~あ、考えるだけでも喉がイガイガして来る。