リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

困ったちゃんのアメリカ人たちには困ったもんだ

2020年09月09日 | 日々の風の吹くまま
9月8日(火曜日)。☀☀。三連休明け。いい天気、いつもなら今日から新学年が始まるんだけど、今年は今日と明日で教職員のコロナ感染防止や安全対策の講習をして、子供たちが登校するのは木曜日から。教員組合は時期尚早だとかまだ危険だとかやかましいけど、子供たちのほとんどは素直に楽しみにしているんじゃないかな。だいたいBC州の教員組合は昔から何かにつけて「子供たちのため」を盾にして我を通そうとする傾向が強いからなあ。

朝ご飯を食べて、さぁてっと動き始めたら、あら、外が地平線に沿ってだけやたらと霞んでいて、ポートマン橋もサレーのタワー群もみんな見えるようで見えない。今日は曇ることにはなってないはずだけどなあとバルコニーに出てみたら、うはっ、煙の臭い。大気の質の指数をチェックしたら、ニューウェストは「8」で「高リスク」レベルの真ん中。ニュースによるとアメリカのワシントン州シアトルの南の方で燃えている森林火災の煙なんだそうで、やぁ~だっ、アメリカの煙。まあ、いくら国境を閉めて用のない人は来るなと言っても、アメリカの煙はそ知らぬ顔でふわぁ~っと越えて来てしまうもんなあ。
   

アメリカから来る森林火災の煙は困ったもんだけど、風向きが変われば自然にそっちへ流れて行ってくれるからまだいい。今一番の「困ったもん」はある特例を悪用してカナダに遊びに来るアメリカ人たち。その特例と言うのは、アメリカ本土48州とカナダによって地理的に分断されているアラスカ州の間の往来で、特別の理由があればカナダ側に入国して14日間の隔離をせずに「通過」することができる。問題なのはアラスカに行くと嘘をついて入国してあちこち観光して回るアメリカ人が後を絶たないこと。そこでアメリカ本土からアラスカへ行く、またはその逆のアメリカ人の越境地点を全国5ヵ所に限定した上でかなり厳しい制限条件を課して「違法入国」アメリカ人の閉め出しに躍起。それでも先月はバンクーバー市内でアラスカ州ナンバーの車が通報で捕まって、観光していたことが判って乗っていた一家4人全員が5万円ずつ罰金を取られた上に国境まで警察の護送付きで「国外追放」されたと言うから、開いた口がふさがらなくて笑っちゃった。

でも、アメリカとカナダは東西8891キロの国境を挟んで延々と陸(と湖)続き。アラスカに一番近いBC州南隣のワシントン州から陸路で行くとすれば、バンクーバーの約50キロ南の国境を越えてカナダに入ってからアラスカに抜けるまで、大幹線のハイウェイを約3000キロ休まずぶっ通しで走って約35、6時間。途中には野生的な大自然や風光明媚な観光地がたっくさんあるから、最短距離でさっさと走り抜けろと言われてもつい誘惑に負けてしまうのはわからないではない。でも、カナダはアメリカじゃないんだから、困ったちゃんのアメリカ人にもカナダのコロナ感染拡大防止策を尊重してもらわないと、こっちも困るのよ。