リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

複数の役を1人で演じるという手があった

2020年09月28日 | 日々の風の吹くまま
9月27日(日曜日)。☁☀☁☀。何だか朝からずっと今日は月曜日だと勘違いしてばっかり。今日は日曜日なの。まだ週末なの。まだ9月なの。非常事態宣言が出たのが3月の半ば過ぎだったから、もう6ヵ月か。それとも、トルドー君がカナダでもコロナ第2波が始まっていると言ってたから、まだ6ヵ月と言うべきなのかな。短かったようでもあり、長かったようでもあり、時間が止まっているようでもあり。まあ、リタイアしちゃった人間には週末も何も関係ないんだけど、9月のミニチュア作りが終わって、マスク作りも終わって、仕事の次のファイルが来るのはまだ1週間先で、ちょっと気分的に空白ができた感じかな。

特にすることがないので、1週間前にあったArts Clubのオープニングナイトのオンラインイベントのアーカイブにログイン。ミニミニシーズンの第1作がオープンしたけど、支援者サークルADCのレセプションはできないので、代わりに企画したのが参加者を20人に絞ってのZOOMでのパネルディスカッション。参加したかったけど、あいにく我が家ではライブは晩ご飯の時間帯で、後にカレシの英語レッスンがあるから晩ご飯を遅らせるのは不可。でも、アーカイブのビデオはパネルだけなので、ライブじゃなくて逆に良かったのかもしれない。演出家の司会で4人の俳優が「役作り」について経験やテクニックを披露していて、「永遠の劇作家志望」のワタシにはteachable moment(指導のチャンス)ならぬ願ってもないlearnable moment(学びのチャンス)。特に1人で複数の役を演じる場合の役作りについてのディスカッションはまさに目からうろこ。

賢い老犬Puddlesをナレーターにして中流郊外族の家族の事情をコメディ仕立てで描こうと書き始めた脚本がなかなか進まなくて、この半年はまさに時間が止まった状態だったけど、Arts Clubが1人芝居3作の超短縮シーズンを発表したことで、ピカッと閃き。老犬を含めて登場人物すべてを1人で演じるか、あるいは老犬に話し相手の犬を配して、人間の登場人物は別の役者が演じる2人芝居に仕立てるか。これなら芸術監督のアシュリーが「ベビーシアター」と呼ぶ零細劇団でも扱えそうだな。パネルのひとりがずっと前にArts Clubが上演したバカンの『三十九階段』を抱腹コメディにした作品を例に出していたけど、あれは主役の2人以外の何十人分もの役を2人の役者が衣装をとっかえひっかえして目まぐるしく演じた傑作だった。

前の前のシーズンの『Bed and Breakfast』は2人芝居で、主人公の2人が観客にひと夏の経験を話して聞かせるという形で小さな町の老若男女の住人たちを演じていて、人物それぞれの性格がはっきりしていたから筋書きが混乱することはなかった。ビデオではそういう芝居の「役作り」を現役の若い俳優たちがそれぞれのテクニックを語っていて、なるほど、へえ、なるほど。よぉ~しっ、10月は心機一転の月にして、ミニチュア作りと並行して脚本書きにも精を出すぞぉ。