【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

夏の花の最終章

2007-09-02 16:30:59 | 香る庭の花綴り
    折角、昨日は心の底から “秋” を
  満喫しましたのに・・
  今日は又、夏に逆戻りです。

   しかも夏の代表的な花、ハイビスカスの
  写真を冒頭に載せてしまっているのですから、
  尚更季節感はありませんね。

   昨日も触れましたが、
  朝顔は着実に最終章に向かっています。

   でも、このハイビスカスだけは、
  それを感じた事は一度もありません。

   もう木になっているせいかも知れませんが、
  力強い元気な花です。

   朝、パッと開く姿は、二つとも同じですが、
  朝顔からは優しさを、ハイビスカスからは
  常に元気を貰ってもいます。



   昨夜は、夕方から居ながらにして
  我家は演奏会でした。

   ほとんど鈴虫の独演会でしたが、
  昨夜はお月様を背景に、
  それはそれは趣のあるものでした。

    「虫は鈴虫。蜩(ひぐらし)。蝶。松虫。
  きりぎりす。機(はた)織り。ひをむし。蛍。」
                         枕草子 (第40段)

   この鈴虫は、平安時代から親しまれていたのですね。
  そして、これほど月に縁の深い虫もありません。

   鈴虫の異称に 「月鈴子」 という名がある位ですから。
  つまり “月から降って来た鈴” という訳です。

   ただ、昨夜は月を眺めながら
  休むという訳には行きませんでした。

   常に移動するお月様は、今回は真上だったのです。
  昨夜こそ、【天窓】 の必要性? を感じた事はありません。






  


 



   こちらもこの夏、ハイビスカスと共に
  ずっと咲いていてくれた、日々草です。

   すみれ色にピンクにそして先日の桜色。
  それにしても、花の散り方にも個性がありますね。

   先日も触れたハイビスカスは、
  5枚の花びらを堅く閉じ合わせて散るのですが、
  この日々草はハイビスカスとは全く逆で、
  5枚の花びらを開いたまま散って行きます。

   ポプリにしても、その5枚は決して離れる事なくいつも一緒。
  周知のように、薔薇や桜はヒラヒラと1枚ずつ散り・・。

   こんな風に、散り方に気持ちが入ってしまうのは、
  心は既に秋モード・・になっているのかも知れませんね。

   つい2日前と同じ星野富弘氏の詩で 
  「日々草」 を歌ったものがありました。
  今日も以下に記してみます。


 



    



                           日々草

              今日も一つ  悲しいことがあった
              今日もまた一つ  うれしいことがあった

              笑ったり  泣いたり  望んだり  あきらめたり
              にくんだり  愛したり  ・・・・・・・・  ・・・・・・・・

              そして  これらの一つ一つを  柔らかく包んでくれた
              数え切れないほど沢山の  平凡なことがあった 
                                              星野富弘