9月も丁度半ばですね。それなのに・・。
こちらは又、夏に戻ってしまったようです。
それもその筈、今日は何と真夏日だそうです。
その上、最近では陽光は家の中まで
入り込んで来ていますので、余計に暑く、
おまけに日焼けにも気を付けなければ
なりません。
さて、『カフェ 「薔薇の詩(ポエム)」』 を
一週間振りに開店です。
これまで土物が好きと言いながら、
心ならずも、ご紹介出来ずにいました。
本来は西洋物のカップは、
あまり好きではないと言って
いたのですから皮肉なものですね。
と、いう訳で・・今日は、
しばし薔薇からは離れます。
そして、いつもとはちょっと
趣向を変えてレトロ風に・・。
珈琲カップは信楽(しがらき)焼です。
この信楽焼は、以前にも触れましたが、
【益子焼】 にも影響を与えた位ですから、
歴史があります。
このような土物の器は、なぜか温かみがあって、
そっと手を添えているだけで、癒されます。
珈琲も、器によって微妙に味が変わり・・何とも不思議です。
ティー・ベル 代わりの土鈴は、立杭(たちくい)焼。
絵柄は言うに及ばず、「リリリ・・」 と、
まさしく鈴虫のような音色を響かせてくれてもいます。
奇しくも今の季節にぴったりですね。
「階下に 暖炉 のある素晴らしい居間があって、
それから港を見下ろす食堂と、
僕の診療室向きの小さな部屋があるんだよ。・・・」
【「アンの夢の家」 第1章】
この 『アンの世界』 もそうですが、
イギリスを初め、ヨーロッパの国々では、
居間には必ずと言っていいほど、
(憧れの)暖炉があります。
そして、この暖炉のマントルピースの上には、
様々な真鍮製品が並んでいるものですが、
その中には必ずと言っていいほど、
ティー・ベルが置いてあったりするのです。(イギリス)
今では、イギリスでも装飾品の一つに
なってしまったようですが、お茶の時間を
ティー・ベルを鳴らして知らせるなんて、優雅そのものですね。
その昔、お屋敷では召使がこの鈴を鳴らしていたのでしょう。
これは、食事に使えばそのままディナー・ベルになります。
「アンの夢の家」 のスーザンが、このティー・ベルを
鳴らしていた・・という記述はなかったと思うのですが、
今となっては、やはりこれも古き良き時代の産物なのでしょうね。