【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

青の奇跡

2007-09-08 16:16:55 | 香る庭の花綴り
 
こぼれ種で・昼咲く朝顔




   こちらは、今日も “夏” が、立ち止まっています。
  ここに至っては、居座っているとさえ思えて来ます。

   それでも、昨日よりは幾分、
  過ごし易いかも知れません。
  と、言ってもエアコンの中・・。

   この所の暑さで、ちょっとピンと来ませんが、
  今日は、二十四節季の一つ、「白露」 ですね。

   きらきらと光の中で煌く露。
  「露」 と言えば、その美しさから
  花にも宝石にも例えられて来たようです。

   「露華」、「玉露」 などのように・・。
  暑い、暑いと言っていますが、こんな素敵な季節の言葉が、
  今日という日にある事を誇りに思います。

   「秋の野に 咲きたる花を 
  指折り かき数ふれば 七種ななくさの花 
  萩が花 尾花 くず花 撫子なでしこの花 女郎花おみなえし 
  また 藤袴 朝顔の花」

                                      ~「万葉集」 山上憶良

   この歌は、「白露」 には直接、
  関係ありませんが、
  ここでの朝顔は、
  「桔梗」だそうです。

   そんな中で朝顔が
  変わらず、
  今日も満開です。

   玄関先のそれは、
  一挙に20個近く開花。

   それに加えて、
  『昼咲く朝顔』、
  こぼれ種の大輪の朝顔も
  一緒です。

   心の中では、なぜか 
  “終わりの予感”を感じながら・・
  それでもこんな風に咲いてくれる
  朝顔から目が離せない・・。

   そこには、すっかり魅了されてしまっている、
  私がいます。

 



   “この夏も非常に楽しい夏だった ――
  夏の太陽と空と共に暮らす喜び、
  健全な事物に対する鋭い歓喜、
  昔からの友情を新たにし、深める時期、
  より気高く生きる事、より忍耐強く働く事、
  一層熱心に遊ぶ事などを学んだ時期だった。”
   
                                 【「アンの愛情」 第15章】

 



   気温の面では、もう少し夏は続くようですが、
  いつの間にか日は短くなり、確実に秋に向かっているようです。
  それにしても、アンの毎日を大切に生きる姿勢。

   “今日は素晴らしい日だった・・
  今年の夏は、冬は・・今年は・・素晴らしい年だった・・” 

   その日、その季節、その年、それは素晴らしかった・・。
  こんな生き方は、見習うべきですね。

   “あの頃は・・良かった” 
  つい、そんな風に思ってしまいがちですが、
  過去の方が、“今” より良かったなんて悲しいです。