




降り出した雨は雷ゴロゴロ・・。
単なる夕立だと思っていましたのに、
(途中やむ事はありましたが)
思いの外、降り続けました。
起床時にも庭の木々は、
しっとりと濡れていたものです。
どうやらこの雨は、秋も一緒に
伴って、やって来たようです。
秋、それは雨の降り方にも
表われますね。
あのバケツの底をひっくり返した
ような雨は、いつの間にか、影を潜め・・。
いかにも秋らしく、しとしと降る雨です。
これからは、一雨ごとに涼しく
なって行くのでしょうね。
昨日は暑い中、“秋を探しに”
出掛けましたのに、我家の庭には、まだこんなに夏が残っています。
それらの花には目で見る限り衰えは微塵も感じませんのに、
何となく淋しそうに見えるのはなぜなのでしょう。
“幼いリラには長く思われる四季が、
アンにはあまりに早く過ぎて行くようになって来た。
又、一夏終わった。”
【「炉辺荘のアン」 第29章】
【昨日の景色】

特別なものがあるのでしょうね。
通り過ぎる季節の早さに、
ふと年齢を感じる時・・。
この短い言葉の中に凝縮された
複雑な気持ちは、誰にも覚えが
あるものでしょう。
そうそう、ミニ薔薇の次に
赤い薔薇が一輪咲きました。
その薔薇の周りを今日も蝶がヒラヒラ・・。
この蝶も、私の帽子に止まったり・・。
どうやら「シジミ」 ではなさそうですが、
蝶もすっかり慣れたものです。
今日は、「三好達治詩集」 に、
紅い薔薇の詩を見つけました。
薔薇の花って、詩になりますね。
たった一輪の薔薇に、なぜ人々は、
こんなにも心を奪われるのでしょうか。
尤も、ここでは季節は冬ですが・・。
いまこの庭に
いまこの庭に
薔薇の花一輪
くれないふかく咲かんとす
彼方には
昨日の色のさみしき海
また此方には
枯れ枝の高きにいこふ冬の鳥
こはここに何を夢見る薔薇の花
いまこの庭に
薔薇の花一輪
くれない深く咲かんとす
三好達治~「花筺(はながたみ)」 より