昨日の雨は、
午後には上がりました。
しかしながら、その空は鉛色。
今日は、ほんのり桜色に
染まった、こんな空で明け
ました。暖かい朝です。
近くの山は、微かに霞み、
紅葉した山を背景に幻想的
な風景でもありました。
そんな空の下、兼ねてから
観たいと思っていた、映画
『ALWAYS 「続三丁目の夕日」』 を観て来ました。
そうは言いながら、大変遅くなってしまったものです。
でも、2年前の前編と同様に、しっかり感動して帰って来ました。
前編は、テレビが初めて登場し、東京タワーを建設中・・
と言った時代設定でしたが、今回は東京オリンピック招致も決まり、
美智子様御懐妊の墨文字の張り紙も目新しい? 昭和34年が舞台です。
この映画の舞台にもなっている一家、
「鈴木オート」 にも、テレビ、洗濯機、冷蔵庫が登場しています。
それでも、まだ舗装されていない道路。
学校から帰ったら、ランドセルを置くや否や、
元気良く遊びに出掛ける子供達。
現代に比べると、まだまだないない尽くしの生活です。
それなのに、鈴木オートを中心とした人々の明るさと温かさは、
一体何なのでしょう。
決して豊かではないけれど、人々の弾ける笑顔、
人情、思いやり、そんなものが、全編に溢れています。
でも、この頃から日本は、
高度成長期時代に突入して行ったのですね。
私達は、現代の快適さを手に入れる代わりに、
人間として大切な物を失って行ってしまったのでしょうか。
ある意味、仕方ない事なのかも知れませんが、
人々の目は輝いています。
もう一つ、時代背景に徹底的に拘った作品になっています。
先日のテレビドラマ、松本清張の 「点と線」 とは、大違いです。
さすが、映画ですね。
単純に言ってしまえば、泣けるドラマです。
でも、こんなにほのぼのしていて、泣ける・・なんて、
何だかとても久し振りのような気がします。
お年寄りから子供まで・・
皆でワイワイ言いながら暮らす家族なら、
冒頭のような悲劇はないでしょうに・・。
でも、「三丁目の夕日」 世代は、
今のお年寄りの方達が、青年期の時代だったのですよね。
もう一度、タイムスリップしてあの時代に戻っても、
どうしたらいいのか・・はっきり言って私には分りません。
それにしても昭和の時代・・遠くなりました。