起床時こそ、お日様が顔を出して
いたものの・・一転して雲の広がる、
いかにも寒そうな冬空となりました。
でも昨日の気分の浮き立つ空とは、
全く逆の空なのに、なぜか良い意味で
心騒ぐ? 私がいます。
だって、冬が大好きになりそうな予感・・。
単純です。
“粉雪が降り止んだ後の街道は、銀色の繻子のようで、
西の方には、浅緑の空が見えた!
オリオン星座は、雄大な天の行進を続けており、
丘や牧場や森が真珠のような静けさをたたえて、
一行の周りを囲んでいた。”
【「アンの愛情」 2年目 6.】
そう言えば、大好きな
「赤毛のアン」 には
このように、冬の描写は、
枚挙にいとまがありません。
ところで、日本人って、
潜在的に冬への憧れは
強いのかも知れませんね。
例えば夜空を見上げると、
必ず浮かんで来るのは、
あの有名な 「冬の星座」。
原曲は、アメリカの作曲家、
ヘイズの恋歌ですし、「いとしのクレメンタイン」 も、
日本では、“雪よ岩よわれらが宿り・・” の 「雪山賛歌」 ですものね。
私にしても、シューベルトの 【冬の旅 は、昔から大好きです。
一面、雪に閉ざされた雪なき道を果てしもなく
歩いている光景が、浮かんで来たものです。
でも、それは決して悲しいものではなく、
人生の指針となるような勇気を与えてくれるものでしたが・・。
誰もが寝静まった、しんとした冬の夜。
柔らかいランプの灯りで、眠りにも優しいハーブティーを頂きながら、
ボリュームを絞ってCDを聴くのもオツなものですね。
それが、レコードならもっといいのですが・・。
今夜は、冷えそうです。