今日はこんな日の出を迎えました。
この季節の刻々と変わる空模様を
眺める事の出来る幸せを思います。
先日の黄砂の折には、
その空は白く濁っていて、
何も見えなかったものです。
それは、春霞とも又、違います。
でも逆に、その事がこうして空の
見える事の幸せを気付かせて
くれたのですものね。
人間、何が幸いになるか、
分かりませんね。
“アンはいつも日の出前の、妖精と昔の神々のものである、
あの神秘的な30分に間に合うよう早く起きるのが好きだった。
アンは教会の尖塔の後ろだけ金色の、薄い薔薇色の朝空や、
砂丘の上に広がる薄い半透明の日の出の輝き、
村の家々の屋根から勢い良く渦巻きながら立ち上り始める
煙を眺めるのが好きだった。” 【「炉辺荘のアン」 第14章】
ところで、今朝の起床時の
居間の温度は、12℃。
朝には一旦日の出を見て、
寒さも昨夜から幾分、
和らいだような気がしたものです。
しかしながら昼間は陽射しが
ない分、寒さがぶり返したような・・
気がします。
そんな又々、真珠色の空の下。
遥か頭上の、紅葉(もみじ)の木と
一緒にそびえる、孤高の薔薇の事を
覚えていらっしゃるでしょうか。(冒頭の写真)
その薔薇は、未だにこうして健在。
ただ相変わらず、
蕾は堅く閉ざしたまま。
その状態は、嫌が応にも、
去年の今頃を思い出させます。
今日開くか、明日開くか・・。
その動向に一喜一憂していた
日々の事を・・。
幸い? 今年は、気にしようにも
私の目に届かない所にいます。
ひょっとして・・薔薇は、私の存在が疎ましくなったのかしら・・?
そうではない事を祈りつつ・・今は、静かに見守っています。
一方、天に咲く花が薔薇なら・・。
先日も登場しました、地に咲く・・
しなやかな枝に輝くような花色が
特徴の、「黄梅」(別名:迎春花)と、
「ヒマラヤ雪の下」 が、続々と花芽を
付けています。そうそう 「オオイヌノ
フグリ」(別名:星の瞳)も。
黄梅は、梅に似た花であり、又咲く
時期が梅と同じ事から、
この名前になったそうですが、
梅とは関係ないそうですね。
ジャスミンの仲間だけれど、
香りもなし・・という大人しい花です。
でも、この花に似ている 「カロライナジャスミン」 は、良い香りだそうです。
話が前後してしまいましたが、「オオイヌノフグリ」 の事。
別名が 「星の瞳」 という事は、既に前述していますね。
そのままの俳句を見つけました。
「犬ふぐり星のまたたく如きなり」 ~ 高浜虚子
そして、この花の事では、面白い名前でも何度も取り上げていますが、
では、「豚の饅頭」 と呼ばれている花は、何でしょう・・?
答えは、「シクラメン」。尤も、「篝火花」 と言う、美しいのもあります。
こちらは、花の姿そのまま。まさに、ぴったりですね。