
【チェリー・セージ】

朝一番に空を見る時のわくわく感。
それは、“ときめき” ・・と
言った方がいいのかも知れません。
それに、もう一つ。
空が見えた事の安堵感。
これは、
かつてはなかったものですけれど。
ともあれ、こんな風にして、
私の一日は始まります。
そんな中で、早くもチェリーセージが、その可愛い、赤い花を開きました。
それにしても・・このセージ、かなり遅くまで花を付けていた筈です。
最後の花(12月)を終わらせてから、たった2ヶ月です。
冒頭の写真では一番乗りとなっていますが、実際は2番目。
一番乗りは、「蔓日々草(ツルニチニチソウ)」 です。
余談ですが、その 【蔓日々草】 、たった1輪だけ本当に長い間咲いていましたが、
昨日、その花びらを落としているのに気付きました。
これらは本当は、4月の花だと思うのですが、今年はいずれにしても早いです。
生態系の異変でなければいいのですが・・。

“エミリーは、書籍や新刊雑誌の匂いが快い香料のように
鼻を打つ、“本屋”の店を渋々立ち去り、
風の吹きすさむ、寒いプリンス通りを歩いた。・・・”
【「エミリーはのぼる」 第8章】
ところで、

私も、なぜか・・この本の匂い好きです。
最近こそ、足は遠のきましたが、同時に夢の一杯詰まった場所でもありました。
今、流行りのリサイクル書店には、この匂いありませんもの。
ところで、司馬遼太郎著 『世に棲む日々』 を読了してから歴史小説に目覚めた筈でした。
それなのに、あれから読んでいる本と言えば又々、こんな肩の凝らない推理小説です。
ちょっと一休みのつもりが、何をか言わんと言ったところですね。
その本とは、内田康夫著 『華の下にて』。
所謂(いわゆる)、テレビでもお馴染みの “浅見光彦シリーズ” です。
それでも、さすがに本ですね。今度は、華道界の事が詳しく描かれています。
例え推理小説でも、そこから派生して吸収する知識は、結構あります。
それにも増して、こんな気軽な本は心の雨宿りの場所にもなってくれ、
ちょっとした日常の憂さも晴らしてくれる、本当に有り難いものでもあるのです。