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それは起床時には治まりましたが、降っているのか、いないのか・・
静かな雨が残っていました。起床時の居間の気温は、14℃。
今日も、暖かい雨になりました。
その雨も早い時間に上がりましたので、
今日は映画 『ベンジャミン・バトン―数奇な人生―』 を
観に出掛けて来ました。
それも地元ではなく、中心部まで電車で。
偶にはお洒落して都会の風にも当たりませんと・・。
映画は、ブラッド・ピットとケイト・ブランシェット主演の話題作です。
しかも80歳で生まれ、若返って行くという逆の発想での男の物語。
勿論、予告編から興味津々の映画であった事は言うまでもありません。
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この映画のキャッチコピーである、
「あなたは一瞬、一瞬を大切に生きていますか―?」
「あなたは全ての出会いを胸に刻んでいますか―?」
こんな風に問いかけられましたら、女性なら・・
誰でも、胸をギュッと、掴(つか)まれてしまうのも、仕方ありませんね。
物語は、ニューオーリンズを舞台に、1918年の第一次世界大戦終了時から
21世紀に至るまでの、ベンジャミン(ブラッド・ピット)の誰とも違う人生の旅路を描きます。
80歳で生まれたベンジャミン。
普通の人々と同様に、彼にも時の流れを止める事は、出来ません。
主人公、ベンジャミンが触れ合う人々や場所、愛する人との出会いと別れ、
人生の喜び、死の悲しみ、そして時を超えて続くもの・・。
ブラッド・ピットの淡々とした、感情を抑制した演技には好感が持てました。
80歳で生まれ、0歳で死ぬ・・というあり得ない物語でしたが、妙にリアルで、
違和感もなく、3時間という長編でありながら、最後まで画面に釘付けでした。
誰にも訪れる老いと死。本当に考えさせられる映画でした。
若返るのも悲哀がありますね。ある老人が話していました。
「あなたは、これから人の死に、
ずっと立ち会って行かなければいけないのですよ。」
若返るという事は、そういう事なのですよね。
「物事には、『永遠』 というものはない。」
「物事を始めるには、いつ、いかなる時でも遅過ぎる事はない。」
このような言葉が心に残ります。他にもあった気がするのですが・・。
本当は、パンフレット求めたかったのです。でも、1部900円。
せめて600円なら・・。この300円の差が大きいのです。
もう少しお安くなりませんかしら・・?
折角の映画が・・。夢のないお話になってしまいましたね。
しかしながら、この映画は・・一瞬、この時、この出会い・・それらは全て、
珠玉のものであるという事を、教えてくれたような気がします。