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今朝は “朝から太陽” も戻って来ました。
ただ灼熱の太陽とまでは行きません。
湿気を含んだ空気。その分、不快ですが・・。
今日から8月ですね。
本当にいつの間にか・・アッという間に。
そして若い月から段々、老いた月に。
・・・ 略 ・・・しかし、8月の午後 は、
古代詩などを読むよりは夢想に
耽るのにふさわしかった。
斜面を成した畑は青いもやに包まれて豊かな収穫を約束している。
そよ風が微かな音を立ててポプラの木々に囁き、
桜の果樹園の片隅には、薄暗い若樅の繁みを背に、
燃えるような赤いけしの花が首を振っていた。・・・ 略 ・・・”
【「アンの青春」 第1章】
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堅苦しい古代詩などは読みません。
風のように水のように雲のように
流れる “大和言葉” で綴る
「源氏物語」 などを。
と言っても目で眺める、
「源氏物語絵巻」 です。
この本にはカラー版の王朝絵巻は
勿論の事、縦書きの流麗な文字も
写真入りで収められています。ここで発見。
美しいこれらの文字を眺めているだけで、
さらさらと流れる水を連想し、涼しくなります。
これぞ、空極の暑気払い! ~なんて。
ところで日本語は、元々大和民族の言葉である 「大和言葉」、
6世紀頃日本に渡って来た 「漢語」、そして主にヨーロッパ言葉を
カタカナ表記した 「外来語」 から成り立っています。
話が前後してしまいました。
「源氏物語」 が生まれた平安京の時代には日本独自の表記文字、
「女手」 と呼ばれた、かな文字が生まれます。
「源氏物語」 は、そのかな文字によって書かれた、たおやかな女流文学なのですね。
尤も私は、このかな文字には、文学以前に芸術さえも感じてしまいますが・・。
それにしても、この時代の日本語。
主語もなく、文字の区切りもなく、たださらさらと流れています。
それこそ、水の流れるが如く・・。