【花瓶に】
連日、朝から
30度の気温が続きます。
こんな昨今ですので、
冷房を入れない時間は、朝のほんのひと時だけ。
そんな僅かな時間・・風に揺れる、か細い微かな風鈴の音色に “涼” を感じます。
「チ、リリ~ン・・」 ささやかな昭和の情緒を感じる瞬間です。
とは言え・・情緒に浸る間もなく、そそくさと窓を閉め切って冷房を・・。
勿論、暑さに我慢出来ない事もありますが、熱中症も怖いですから。困ったものです。
さて、一昨日も記しました、リラ版 「公爵夫人の薔薇」。
今、続々と開花しています。
これも意外なのですが、今年は虫が少なく葉っぱも綺麗。
この暑さで虫も活動を停止・・?
そんな訳はありませんね。
レモンバームや薄荷の葉っぱは、相変わらずですから。
尤も、セージだけは元々強いですが・・。
ところで、「公爵夫人」 と言いますと・・
やはり今、読んでいる三島由紀夫作 『豊饒の海~「春の雪」』 に話は及びます。
尤も同じ公爵でも、こちらでは 「松枝(まつがえ)侯爵」 なのですが。
しかしながら、伯爵、男爵家、学習院、はたまた皇室・・と、
雅(みやび)な日本の貴族社会を余す事なく描いています。
実は、三島由紀夫の本は初めてなのです。
主人からは文章が綺麗だからと再三勧められていたのですが、
(この 「豊饒の海」 は特に) ことごとく敬遠。
私にとって三島由紀夫は、学生時代から読みかけてはやめるという・・
挫折の繰り返しだった事だけは確かですから。
音読ですので、(と言ってもこれほど音読に適している本はないと思うのですが)
まだ半分くらいしか読み進めていません。
それにしても、文体が美しいのは然る事ながら、
日本語にこんな熟語があったのか・・と、今更ながら驚いている次第です。
漢字も含めて(振り仮名がなければ読めない字多数) まだまだ新しい発見です。
因みに・・「犀利 な分析力」、「秘鑰 を握る」、「暗々裡 に望む」 等など・・。
そうそう、PCで秘鑰の漢字がサッと変換出来たのにも驚きました。