【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

華麗なる精神世界

2010-08-28 15:22:15 | 心の宝石箱


   昨日の夕方の突然の夕立。
  それこそ、今風の? バリバリと
  轟(とどろ)く雷鳴とバケツの底を
  ひっくり返したような雨。

   待望の雨と同時に久し振りの雨。
  1時間近くも降ったでしょうか・・。

   尤も何年か前のように、この雨で
  気温が一気に10度近くも下がると
  いう事はありません。
  
   でも、連日の水やりをしなくていいだけでも大助かりです。
  そのお陰で感覚的に今朝は、涼しい朝を迎えましたから。
  と言っても、たった1度の違い。でも、大きな1度には違いありません。

     さて、昨日も記しましたが、
    今日も三島由紀夫の 『豊饒の海「春の雪」』(全4巻)を。

     長大な小説に変わりありませんが、
    どうやら1人の主人公を巡る長編小説ではなさそうです。

   全体的に繋がりはあるものの、各巻の主人公は異なる1話完結型。
  それぞれにタイトルが付けられています。

   第1巻 「春の雪」、第2巻 「奔馬」、第3巻 「暁の寺」、第4巻 「天人五衰」。
  タイトルだけでも興味をそそられますね。

   私が読んだのは、1巻の 「春の雪」 ですが、
  再三申していますように、文章の格調高さと語彙(ごい)の豊富さ。
  皇室を含めた上流社会のきらびやかさと、ある種の頽廃。

   それにも増して自分の知らなかった語彙の集中砲火を受けて?
  読み終わった今、ちょっぴり食傷気味です。

   そうそう、第1巻は空極の恋愛小説です。2人共、稀に見る美男美女。
  しかも最後に待っているのは “死” と来ているのですから。

   おまけに、そこかしこに漂う崇高な雰囲気と、研ぎ澄まされた精神世界に
  どっぷり浸かってしまったものですから、何だか疲れました。

   という訳で2巻は、ひとまずお休み。
  次に取り出したのは、松本清張作 「乱灯江戸影絵」。(上下巻)
  既に読み始めた処ですが、8代将軍、徳川吉宗とその周辺を描いたもののようです。

   読み慣れているせいか、こちらの文体、なぜか落ち着きます。
  ミステリー要素が絡んでいるのか、いないのか、まだ分かりません。