
【晩冬の燃える 「ゼラニウム」】
朝、早いうちこそ、今にも泣き出しそうな空でしたが、その後、青空に。
今日は1日中曇りで、夕方から雨・・との予報だった筈。
それこそ起床時には、“お天気の崩れ、早くなったのかな・・?”
~なんて、思ったものです。
ともあれ、こんなハズレは大歓迎。
おまけに 「光の春」 を存分に感じた昨日以上に気温も上がり、
すっかり春らしくなりました。(PC上の現在の気温は15度)
とは言え、まだまだ冬枯れで、アース色の庭。
だからこそ、焔のように、ボ~ッと赤く浮かび上がっている庭の一角に、
自然に目が向くのも当然の事なのかも知れません。
そう、それはゼラニウムの一群。
先日も記しましたが、このゼラニウム、時折枯葉を取り除くくらいで、
ほとんど手のかからない花。そして冬の季節でも咲く花は、大層貴重です。
ただ、これまでこんなに赤くなった事はなかったような・・?
いいえ、そんな事はありませんね。気が付かなかっただけなのでしょう。
常に眺めているのに、意識の中にない花。
当然の事ですが、意識しなければ、感じる心がなければ、
そこに存在していても何の意味も成さないという事なのでしょうね。

2月も半ばになると、 時々思いがけない暖気が訪れる。 これは多く南の湿気を帯びた熱帯性低気圧で、 上層の冷たい空気に触れ、時に大雪を もたらすが、上層が比較的高温の時は 暖かい風となって雪をとかす。 暖気は2、3日留まって、再び寒さをぶり返すが、 既に1月のような厳しさはない。 1日1日を見ると気付かないが、 大きな流れで見ると、北国にも 僅かながら春が近付いて来るのが分かる。 【渡辺純一著 「氷紋」 より】 |

ところで上記の文章は 「日本のアンの世界」、北海道のものです。
今日は珍しく三浦綾子ではありませんが、
こちらの渡辺純一も又、私が一時夢中で読み漁(あさ)った作家の1人です。
因みに私の中の 「三大北海道人」 と言えば、三浦綾子、渡辺純一、そして松山千春。
尤も最近の渡辺純一の作品は傾向が変わってしまって、パスしていますが・・。
黄昏時になり、いつの間にか空は真珠色・・。
まだ雨は落ちていませんが、天気予報通りの空になっています。