

「(略)今朝は、寝部屋の窓の外にある 桜の木にも名前を付けたのよ。 雪の女王 というのにしたの。真っ白なんですもの。 勿論、いつもあんなに花を付けてる訳じゃないけれど、 でも、咲いていると想像出来るでしょう?」 【「赤毛のアン」 第4章】 |


何もない空で明けました。
ただ少々、霞が立ち、
空全体が珊瑚色・・いいえ、
今日は朱鷺(とき)色に。
自分で朱鷺色なんて言葉を
使いながら、日本には何と美しい
言葉があるのかと驚いています。
朱鷺色を敢えて英語で言うなら、
「ピーチピンク」 でしょうか・・。
尤も桃色をそのまま英語に
訳しただけなのですが・・。
一方、日本語には、同じピンクに
どれだけの言葉があるでしょう。
ざっと思い付くだけでも、
牡丹色、桜色、桃色、珊瑚色・・
そして朱鷺(とき)色。
青味を帯びたピンクから黄色味を帯びたそれまで、
微妙な色の違いを言葉で表現しているのですね。素敵な感性。
せめて、これらの言葉を使う事によって廃(すた)れる事のないようにしたいものです。
さて、のっけから少々、話が逸(そ)れてしまいました。
こちらは今日も昨日以上の暖かさになりました。
今日などは、外でお茶してもいいくらいに。
昨日などは “冬が名残り惜しい・・”
~なんて言って置きながら、勝手なものですね。やはり気持ちは外に。
人間の性(さが)とは、こんなものなのでしょうか。
ところで昨日は、すっかり忘れていた、
『赤毛のアンの本』 の副産物を与えてくれた屋根裏部屋(実は納戸)のトランク。
一緒に昔編んだ、レース編みをも運んで来てくれました。(冒頭の写真)
丁度、小窓のカーテンが汚れていましたので、幅の合うのをみつくろって。
寝部屋ではありませんが、アンの部屋と同じ、東向きの窓。
勿論、今は桜の季節ではありませんが、この小窓から桜が見えるような気がして。
そう言えば、今日は3月下旬の気候だとか。
となれば、そろそろ桜・・ですものね。
~なんて、相変わらずの 『想像の余地』、フル回転です。
何だか私ったら、すっかりアンしています。
それにしても窓にはレースが合いますね。特にこれからの季節は。
写真では分かりませんが、一応薔薇模様になっています。(方眼編み)
今気が付いたのですが、薔薇はレース編みでも描けるのでした~。
暫く休んでいましたが、又、始めようかしら・・? この窓にぴったりしたものを。
そうそう、昨日の林檎、今日は木の梢に。
アンと言えば、どうしても林檎ですものね。そして三つ編みの敷物。
アンの真似をして林檎に齧(かじ)り付いた子供の頃を思い出します。