【蔦の絡まる家】
・・・ 辺りが何て静かな事か! 自動車の警笛も聞こえず、 ライトがぎらつく事もない。 ジェーンが窓を押し開くと、 羊歯の香が流れ込んで来た。 それから聞き慣れない静かな音も 遠くから聞こえて来た ―― 呻くような海の呼び声である。 【「丘の家のジェーン」 16.】 |
梅雨の中休みは晴れとなりました。今日は1年の折り返し点ですね。
早くも・・もう・・つい、そんな言葉が口をついて出そうですが、
暑さはこれからが本番。心してかからねばなりません。
そんな今日。太陽が顔を出していましたから、
暑さは覚悟したのですが、意外に爽やかです。
と言いますのも、久し振りに野暮用で街へ。
そしてこれも久し振り、道草です。
【クローバーの原】
先ずは蔦の絡まる家。
美しい緑のタペストリー。
いくつになっても、
ロマンティックの根源ですね。
ついカメラを
向けてしまいます。
尤も、夢と現実の落差を
これ程、感じたものは
ありませんけれど。
(以前、玄関先の擁壁を蔦で覆っていましたから、
その大変さは良く分かっているつもりです)
そしてやって来たのは、「クローバーの原」。
少々、遅かったようですが、まだ大丈夫。
それにしても今日の引用文の如く、静かです。
私以外、誰もいませんが、物騒な所ではありません。
少々、廻り道でしたけれど、ここに来て良かったと。
ここなら、お弁当だって持って来れます。
それより何より・・こぼれ種なのでしょうか、
「こけもも」(ブルーベリー・ラズベリー)が群生しているではありませんか。
それにしても、「クローバーの原」 に 「こけもも」。
まるで 『アンの世界』。
探せば、こんな所にも 【アンの世界】 があるのですね。何だか嬉しくなってしまいます。