【朝の群青】
【「水引草(ミズヒキソウ)」 ~ 小さな首飾り】
「早く雨が降ればいいのにね」 アンは溜息をついた。 「何もかも乾き切っているのですもの。 可哀想に畑はいかにも哀れな様子を しているし、木々は腕を伸ばして 雨乞いをしているようだわ。 あたし、庭に出るたんびに胸が痛くなるのよ」 【「アンの青春」 第18章】 |
夏は暑いのが当たり前。とは言え、連日の暑さには本当に参ります。
ご近所の肩とも顔を合わせれば、「毎日、暑いですね」 が合言葉。
お互いに他の言葉を忘れたよう・・。
それでも午前中は、昨日までのカンカン照りというのではなく、
ちょっぴり日が陰る場面もありましたから、
少しはましなような気がしていたのですが・・。
空気が乾いていますから一雨欲しいのです。
しかしながら今日も、夕立の気配すらありません。
さて、昨日は夕顔を取り上げましたが、
夏の1日の始まりは何と言っても 「朝の群青」、
園芸名を 「暁の海」 と名付けられた、
大輪のこの朝顔を見ない事には始まりません。
以前ですと、この朝顔はお昼頃にはピンクになっていたものですが、
今ではお昼になっても朝とほとんど変わりません。
夕方になって、やっとピンクに。
品種改良が相当に進んでいるようですね。
一方、庭の片隅に見つけたのは 「水引草(ミズヒキソウ)」。
この盛夏に早くも 「小さい秋」 を見つけた気分。
丁度、赤い小さな花が木の幹に巻き付いて、
ビーズの首飾りのようにも髪飾りのようにも見えます。
大きく育った半夏生(ハンゲショウ)の陰に隠れるように、
ひっそりと。そう言えば、この半夏生・・。
最盛期には全身を真っ白に染めていたそれも、
今では緑の方が勝(まさ)って来ました。
いいえ、ほとんど緑・・と言っても過言ではありません。
暑い、暑い・・と言っていますが、
季節は少しずつ、少しずつ・・移ろっているようです。
【南国の香り】
そしてプ~ンと甘い香りの
贈物が届きました。
何と石垣島の友人から
パイナップルが・・。
一昨年、石垣島を訪れて以来、
復活した友人関係。
早速、お礼状を書かなければ・・。