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【透ける薔薇】
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アンはどの服を着て行こうかと考えた。 鏡ももうアンの友達ではなかった。 (中略) 薔薇の蕾 模様のスリップの上に着る あの新調の青林檎色の 網目の服にしようか? それとも クルーニー・レース の付いた イートン・ジャケットのクリーム色の 絹の紗にしようかしら? アンは両方着てみて、 網目のにする事にした。 【「炉辺荘のアン」 第42章】 |
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こちらは今日も朝からカンカン照り。猛暑も3日目を迎えました。
まだ梅雨明け宣言していませんが、まさに梅雨が明けたかのよう。
向こう1週間も傘マークはありませんし。
そうそう昨日の午後、ほんの僅かですが蝉の鳴き声を聞きました。
とは言っても今日は全く聞きませんが・・。
そんな今日。
いつもの 「室内と戸外の優劣」 の逡巡ではなく、
着て行くものの逡巡で結局、外出は見送りに。
これもダメ、あれもダメ、色々着替えているうちに
汗だくになってしまって。その気が失(う)せてしまいました。
尤も、どうでも良い外出だったのですけれど。
それにしても最近、こんな事ばかり。
今日のように見送るまではなくても、
家を出る時間が大幅に遅れる始末です。
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こちらのレースのセーターには
【先日】 の肩掛けマントより
【去年】 編んだものの方が、
よりピッタリな事に気付きました。
自分で編んで置きながら、
1度も袖を通した事のなかった
それが俄かに息を
吹き返した気分です。
「彼女の衣服は絹と紫なり」
エミリー の言葉ではないけれど、
薄紫色の絹のスカートを
合わせましょう。
そして又々、
ブラウスの胸当てです。
やはり V字型に深く開いた胸元には、
こんなレースの胸当てを。
着脱式のテープを縫い付けてあります。
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大好きな膨らんだ袖。
それだけに、これからは
どんどん着ますから、
ブラウスも喜んで
くれている事でしょう。
そうそう、こちらの
黒の薔薇模様のブラウス。
日除け用に羽織るものですが、
今日などは暑くて。
でもレースって、光を優しく
通し、緑を映し込んで、
薔薇の花を浮かび
上がらせています。
まさに魔法のレースですね。
夕方のニュースで
梅雨明けを知りました。
いよいよ本格的な夏ですね。