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8月の午後 は古代詩などを読むよりは 夢想に耽るのにふさわしかった。 斜面を成した畑は青い靄に包まれて 豊かな収穫を約束している。 微風が微かな音を立てて ポプラの木々に囁き、 桜の果樹園の片隅には、 薄暗い若樅の茂みを背に、 燃えるような赤い芥子の花が首を振っていた。 【「アンの青春」 第1章】 |
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【家の中から 「ゴーヤ」、「朝顔」 を望む】
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しかも “朝から太陽”
のカンカン照り。
「山沿いでは雷など急な天候の
変化があるかも知れません」
少しは期待したのですが、
今日も全くその気配はありません。
さて、もうすぐ8月。
こんな黄色い夏の午後は、
古代詩のみならず、こんな
文庫本さえ読む気にならず・・。
こちらの松本清張作、
『昭和史発掘2』。
(3編収められているのですが)
興味のあった 「芥川龍之介の死」
を読了し、次の 「北原二等卒の
直訴」 で中断したままです。
(民を扱っています)
その間には、レース編みなど色々余所見(よそみ)をし、
そして今度はオリンピックと・・。なかなか集中出来ません。
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読書、しかも音読は無理ですものね。
そんなこんなで。
あれから10日も経ったのですね。
『カフェ「薔薇の詩(ポエム)』、開店と致しましょう。
今日もゴーヤ繁る窓辺にテーブルを寄せて。
今、ここは唯一の癒やしの場所となっています。
カップは、「ナルミ」。今日もゴーヤの色に合わせて。
こちらには 『アンの世界』 のように、
ポプラの囁きも桜の果樹園も若樅の茂みもありませんが、
「想像の余地」 は、たっぷり。
赤い芥子の代わりに首を振っているのは、「カンナ」。
すぐ目の前の白粉花(オシロイバナ)【別名「夕化粧」】 は、
夕方のお化粧に随分、手間取っているようです。(写真は昨夕のもの)
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【「白粉花(オシロイバナ)」】
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