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・・・あちこちの林檎の果樹園の香りで 空気は芳しく、牧場は緩やかな傾斜を見せて、 遥か彼方 の真珠色と紫色に霞む 地平線の中に溶け込んで行った。一方、 「小鳥たちは1年中にただ1日の この夏の日 だと言うように歌いまくっていた」 【「赤毛のアン」 第2章】 |
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先日までのカンカン照りというのではありませんが、
今日も概ね晴れの天気になりました。
温度は昨日と同じ位なのですが、
今日は湿度がありますのでその分、蒸し暑く感じます。
ジト~ッと纏(まと)わりつくような汗は不快です。
そんな今日、満を持して黄色のハイビスカスが咲きました。
言うまでもなく、朝顔と共に夏が1番似合う花。
我家では3種類の色のハイビスカスを植えているのですが、
(赤、オレンジ、黄) 大鉢に植えているこのハイビスカスが
いつも真っ先に咲いていましたのに。
朝顔の “静” に対し、
ハイビスカスは弾むような躍動感、“動” を感じます。
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【1年中咲く 「ユリオブスデージー」 (園芸名は 「ハロー・エンジェル」)】
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【出番を待つ 「木槿」】
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「木槿(ムクゲ)」 と裏庭の百合。
この百合は、何と風の贈物。
今丁度、お隣のピンクの木槿が
2階の吹き抜けの窓から見えます。
庭木ですから大きく
育っているのですね。
一方、我家のそれは鉢植え。
開花が遅いのも仕方ありませんね。
そう言えば今年は、
蝉の声をあまり耳にしません。
啼いたとしてもほんの少し。
時間にして僅か5分位でしょうか。
『アンの世界』 は、
小鳥たちの合唱。
それでも昨日は鶯と蝉の
二重唱という 『アンの世界』
さながらでしたもの。
尤も蝉の声・・には疑問符が
付くかも知れませんね。
今日代わりに啼いたのは、「グー、グー、グー・・」 という
お世辞にも美しいとは言えない小鳥の啼き声。
それでも 「想像の余地」 は、味気ない毎日を楽しくさせてくれます。
想像1つで 『アンの世界』 にだって自由自在に行けるのですものね。
ただ芳(かぐわ)しい香りが林檎の香りではなく、
ゴーヤの香り・・というのは、少々興醒めですが・・。